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【トピックス】夢クラス@山形市立出羽小学校 ケニーとチーと、ちょいちょい、ドゥグ(仮)

手つなぎ鬼で楽しむ岡﨑選手。コロナ禍ではできなかったレクリエーションも復活している。

山形市立出羽小学校6年生3クラスの子どもたち(男子25人、女子46人)の前に登場したのは、岡﨑建哉選手、チアゴ アウベス選手、そして太倉坐ドゥグラス通訳。「夢クラス」は選手の自己紹介から始まった。

チアゴ選手は「こんにちは。チアゴです。ポルトガル人です。モンテディオ山形の選手です。27歳です。10番です。よろしくお願いします」とすべて日本語でやりきった。その直後にマイクを受けたドゥグラス通訳。自身の紹介をするのかと思ったら、「チアゴです…」とチアゴ選手の自己紹介をわざわざ通訳するというボケを披露した。

リフティングの最中、ドゥグラス通訳が「バスケットゴールに入れようよ」と呼びかけた。そして、あの事件が…。

子どもたちも参加してのリフティングでは、ドゥグラス通訳がバスケットゴールを指差し、最後はリフティングしたままシュートで終わろうと提案。ただ、なかなか決まらないことに業を煮やしたドゥグラス通訳、ボールを手でキャッチし、そのままダンクシュートを決めていた。2種類の鬼ごっこ系レクリエーションで楽しんだあとは、夢の発表。

子どもたちの夢の発表に耳を傾ける選手たち。

代表で3人が夢の発表を行い、ウェディングプランナー、薬剤師、プロサッカー選手など、それぞれの夢や現在頑張っていることなどを発表したが、それを受けて、選手2人もこれまでの経験を踏まえてスピーチした。

岡﨑建哉

素晴らしい夢の発表をありがとうございました。今日、僕の立場から言えることは2つあります。

夢を達成するためには、目標をしっかり設定してください。自分がプロサッカー選手になりたいって言ったら、なるためにどうしないといけないかというのを、しっかり頭で考えれるようになったら、どんどんどんどん、夢に向かっての道が見えてくるので、それを自分で見つけながら、夢に向かって進んでください。

もうひとつは、自分の好きなことを見つけてください。いま夢がない人ももしかしたらいるかもしれないけど、全然それでもいいと思うので。自分がいろんなことを経験していくなかで、とことん好きなものを見つけてください。好きじゃないものに対して努力するのは、たぶん相当しんどいし、苦しいと思うけど、好きなものだとみんな頑張れると思うんですよね。だから、自分の好きなものを見つける努力をこれからしてください。それを見つけたら、さっきみたいに努力。毎日毎日、いろんなことに挑戦して成長してください。

いまここにいるみんな、一緒に運動して、元気いっぱいで、これからいろんな明るい未来が待っていると思うので、これから先、いろんなことに挑戦して、大きくなって、自分の夢を見つけてください。ありがとうございました。

自身も3児の父。話しかけるときも威圧感なし。家でのやさしパパぶりが容易に想像できる。

チアゴ アウベス

自分が伝えられるのは、さっき岡﨑選手が言ったように、好きなことが見つかることはすごく大事なことだと思います。日々いろんな好きなものがたくさんあると思うので、夢に向かっての道は簡単なものではないので、必ず乗り越えなきゃいけない場面も出てきます。そのなかで一番大事なものは、自分の心のなかで何か一番好きなのかをはっきりさせて、それに向けて一生懸命に過ごすことで、少しずつ夢に近づいていくんじゃないかなと思います。

僕からも、幸せな将来になることをすごく楽しみにしたいですし、皆さんも自分のこれからの人生のなかでは、たくさん幸せに出会えますように、僕からお祈りします。

質問コーナーでは、2人のやわらかい笑顔も印象的だった。

質問コーナーでは、サッカー以外の質問も多かった。

「チームで仲のいい選手は誰ですか?」の質問に、岡﨑選手はチアゴ選手の名前を挙げて、「すごくやさしくて、明るくて、ナイスガイ。朝イチはテンション低いんだけど、すごく仲よし」と紹介すると、チアゴ選手も岡﨑選手を挙げ、「年上の選手なので、僕たちにいろんなことを教えてくれます。たまに建哉選手からもいろんなイタズラがあって、だから好きです」。その後、2人は握手、そしてハグで感謝の気持ちを表していた。

「仲のいい選手」にお互いを挙げてほめ合い、終わったあとはこのハグ。

「好きなアニメは?」の質問に対して、岡﨑選手は『アオアシ』を挙げ、「サッカーに興味がある人や、サッカーのルールを覚えたいなという人は、ぜひ『アオアシ』を読んでください」とアピール。チアゴ選手は「子どものときは『キャプテン翼』と『ポケモン』を観ていました」と回答した。

「通訳の人も含めて、身長は何センチですか?」の問いには、

岡﨑選手「173センチです」

チアゴ選手「177センチです」

ドゥグラス通訳「165センチです!」

と答えたあと、「私は194センチです」と正しい身長を公表。子どもたちの驚いた声が響いた。

そんな感じで、ドゥグラス通訳のボケのおかげもあり、1時間以上の時間もあっという間に終了した。

(文・写真=佐藤円)

 

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