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【トピックス】夢クラス@東根市立小田島小学校 大熱戦リレー対決のゆくえは?

熱戦となったリレー対決のアンカー藤本佳希。前日にはアウェイ金沢戦に出場していた疲れもあるだろうが、試合のようなスプリントをみせて児童たちから「はやーい!」と歓声を浴びていた。
「練習では赤チームが勝ったとさっき聞いたので、本番で勝てて良かったです」(藤本佳希)

モンテディオ山形が県内の学校を訪問して夢について語り合う「日新製薬PRESENTS モンテディオ山形夢クラス」が10月23日に行われた。
東根市立小田島小学校を訪問したのは藤本佳希と河合秀人の2人。体育館で5年生38人の児童と交流した。
自己紹介のあとのレクリエーションでは、選手とパス交換をしたあと、2組に分かれて藤本佳希チーム対河合秀人チームでリレー対決を行った。

体育館の端にあるフープの中にバトン代わりのマーカーを置いて、違うマーカーを持って戻ってくるルール。児童全員が1周ずつ走り、選手2人がアンカーを務めた。

序盤リードしていたのは河合秀人率いる赤チームで、最大で1人分の差があった。しかし青チームがどんどん巻き返していって、終盤でついに逆転。アンカーの藤本佳希がスタートした時点で逆に半周差を付けていて、最後は余裕を持ったフィニッシュとなった。

児童たちの夢の発表。サッカー選手になりたいと発表した児童は「毎日の練習を積み重ねていくことを頑張りたい。いろんな技を見つけ、それをトレーニングしたい」といった夢を叶えるためにやりたいことも話していた。

レクリエーションのあとは児童たちの夢の発表。「サッカー選手」「CA」「農家」「看護師」と代表して4人がそれぞれの夢を発表した。その発表に対する藤本と河合の児童に向けたメッセージは以下のとおり。

◯藤本佳希
「自分のことを振り返ると、僕も皆さんと同じぐらいの年のときにはプロサッカー選手になりたいという明確な目標がありました。とにかく練習を人一倍するとか、どうしたらサッカーが上手くなるかということだけを日々考えて過ごしていました。
多分これから中学高校大学いろんな進路の選択を皆さんもすると思います。僕は全ての進路の選択をプロサッカー選手になるというところから考えて、じゃあどの道に進んだらいいのかを決めました。
もちろん勉強もやっていましたけど、あくまでもプロサッカー選手になることが全てだったので、そういう進路を選択して、大学を卒業するときにプロになって、今もプロとしてプレーできています。
もしかしたら夢や目標が今ない人もいると思います。僕はなくても全然恥ずかしいとか、それを不安に思う必要は全くないと思います。人それぞれ自分の夢や目標が見つかるタイミングは違うと思うので、別に恥ずかしく思う必要はないと思います。
これから生きてればいろんな人に出会いますし、色んなことを経験しますし、その中で自分の好きなことややりたいことが見つかる日が来ると思うので安心してください。大丈夫です。
今発表していただいた人たちもそうだけど、夢や目標が絶対に叶うということは多分ないです。僕ももう1回人生をやり直してプロサッカー選手になれるかと言われたらわからないし、なれると自信持って言えないです。
そこに至るまでの人との出会いや、いろんなものが重なってプロ選手になれて、目標や夢をつかめたと思うけど、絶対に叶える方法が何かって言われたらそんなものは多分ないです。
でも、絶対に叶わないのは諦めることです。諦めると夢は絶対に叶わない。それはもう間違いないと断言できます。
夢や目標に向かってる中でつらいことや苦しいことは、皆さんの身にも起こると思うんですけど、諦めたら叶わないので、藤本が言っていたなと思い出して頑張って欲しいと思います」

◯河合秀人
「何事も楽しむことがすごく大事だと思いますし、1人ひとりが夢をこれから持つと思うんですけど、それを叶えるのに楽しまないとやっていても笑顔になれない。苦しいこともあるけど、その中でも楽しみながらやることがすごく大事だと思うので、その気持ちは絶対に持っていた方がいいと思います。自分もそういう気持ちがあったからこそ苦しいときでも頑張れたので、すごく大事だなと思います。
あとは何事にもチャレンジすること。失敗することは全然恥ずかしいことじゃないし、失敗しなければ気付けないこともあるので、そういう気持ちもすごく大事です。
チャレンジし続ける気持ちさえあれば夢に近づけると思うので、それを大事にして日々過ごして欲しいと思います。自分もその気持ちを今も続けていますし、その気持ちを持ち続けたら必ず成功できると思います」

選手への質問には積極的に手が上がった。「特技はなんですか?」河「すぐ寝ること。5秒で寝れる」藤「長い時間寝れる。10時間くらい寝れる」。「おすすめのお店は?」河「一庵という蕎麦はおすすめです」藤「僕も山形の蕎麦が好きで、かつらがおすすめです」。逆に質問した児童からは学校近くにある伊勢そばというお店を紹介されていた。

その後は、選手たちへの質問コーナーに。こちらもいくつか抜粋する。

Q:ゲームはしますか?
藤本「します。練習が終わって少しリフレッシュするために」
河合「元々そんなに好きじゃないのでしないです。小さい頃はしてました」

Q:どうしてプロサッカー選手になろうと思ったんですか?
藤本「サッカーが好きだったから、プロサッカー選手になりたいって最初、自分の中で思ったんだと思います」
河合「父親の影響で最初一緒にボールを蹴っていてそれが楽しいことに変わっていったので目指すようになりました」

Q:何を食べたらJリーガーになれますか?
藤本「バランスの良い食事をたくさん食べることを意識しました。僕は元々身体が全然大きくなかったんで、いっぱい食べて身体を大きくしたいっていうのがあったので、量を食べることを意識していました」
河合「朝昼晩3食しっかりとることが大事だと思います。しっかり食べて寝るをしっかりやっていれば、健康に毎日過ごせると思います」

Q:プロサッカー選手になるために、どんな練習をしていましたか?
藤本「自分でマーカーを並べてドリブルしたり。公園の壁にひたすらボールを蹴る練習が多かったです」
河合「壁にボールを当てたり、リフティングをしたり、誰よりもボールに触ることを意識していました」

参加した児童全員へのサイン会。色紙やTシャツなどにサインを貰っていたが、ペンライトを持参してきた児童もいた。司会の先生もモンテディオ山形が好きだそうだ。スタジアムが近いだけにモンテディオファンも少なくない。

児童たちからはサッカーに関する質問も多く、記念撮影やサイン会が終わったあとに、予定にはなかったコーンを使ったドリブルやリフティングまで披露するサービスぶり。プロの技を見せながら、ボールにたくさん触ることの大切さを話していた。

最後は記念撮影やサイン会を行い、児童たちからフラワーアレンジメントのプレゼントを受け取って、楽しい時間を締めくくった。

今季の夢クラスは、10月25日と10月30日にも予定されている。

 

文・写真 嶋守生

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