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【トピックス】夢クラス@天童市立長岡小学校「最近、一番うれしかったこと」に2人ともデレデレ

6月の「日新製薬PRESENSモンテディオ山形 夢クラス」は2週目。天童市内2校で行われたうち、天童市立長岡小学校には、MF後藤優介選手とGK大友竜輔選手が訪れ、約1時間の交流を楽しんだ。

息子さんへの愛があふれる話をしてくれた後藤優介選手(右)。年下の大友選手を立てながら、自身の自虐ネタにつなげる腕はさすが!

参加したのは6年生、約50人。第16節・大分戦「エデュケーショナルデー」では応援しに来てくれた子どもたちだ。気温、湿度ともに高いため、レクリエーションでドッジボールは体育館、リフティングや夢の発表などはその隣、エアコン設置のある学習室で行われた。

ドッジボールは2試合分を同時に行い、5分×2セット。後藤選手は容赦なく強いボールを投げ込んでいたが、ボールは当たっても痛くないソフト素材のボール。しかも子どもたちには当てていない。

一方の大友選手は逃げずに至近距離でボールのキャッチを試みる、と見せかけてポロリとこぼし、外野へ移動していく。プロのゴールキーパー、キャッチできないなどということはないはずだが、内野に戻ってくるたびにポロリ。2人それぞれの優しさを見た気がした。

リフティング対決! あれれ、大友選手はなぜかいつも壁を向いてしまうのであった。

学習室でのリフティング対決のあとは夢の発表。代表で発表した男子はほぼ野球、バスケ、サッカーのスポーツ選手なのに対し、女子は考古学者、グラフィックデザイナー、小説家、ネイリストなど文化やファッション関係とコントラストがくっきり。その話を聞いたうえで、後藤選手、大友選手も、それぞれ自分の夢を語り、アドバイスを送った。

〇後藤優介 選手

僕は8歳からサッカーしました。お兄ちゃんの影響です。超えたい選手はお兄ちゃんです。兄貴はいまサッカーをやってないので、もう選手じゃないんですけど、僕よりはうまいと思います。そのぐらいすごい人です。
地元の中学校でサッカーやっていて、高校生からJリーグのクラブのユースチームに入りました。で、いまプロとしてやらせていただいてます。僕がサッカー選手になりたいと思ったのは高校2年生ぐらいだったので、すごく遅かったです。ずっとサッカーは好きでやっていて、勉強も頑張ってたんですけど、なかなか頭がついてこなくて、サッカーだけついてきたという感じでした。でも勉強したらもっといい大人になったなと感じてますし、みんな、しっかり勉強してください。これだけは言えます!しっかりやったら、大人になったらすごいありがたみがわかると思います。

(夢の発表を聞いて)女子はいろんな夢を持っていて、すごいなと思いました。その夢を本当にかなえてほしいなと思います。まずかなえるためには楽しむことが一番だと思いますし、嫌なことってやりたくないだろうし、けど、好きなことに対して嫌なことは変えていかないと。どんどん上に行くためにはそういう嫌なことにも目を向けていかないといけないと思うので、夢を持っているのであれば、嫌いなことにもできるだけ目を向けて、自分のためにやっていってほしいなと思います。

〇大友竜輔 選手

自分は後藤選手と同じで、地元の中学校でサッカーをしてて、小学校のときも7歳からサッカーを始めて、高校から山形に来て、いまのチームのユースという高校生年代のチームに入って、そこからプロになりました。

自分がサッカー選手という夢を意識し始めたのは高校生の頃です。そのときに、いまはもうサッカーをしてないんですけど、自分がよくお世話になった先輩がいて、その人が小学生とかみんなに話をするときに、「サッカー選手って何時間練習しますか?」と時間をよく聞かれることがあって、ふつうの選手だったら、「1日筋トレする時間とか体を作る時間、サッカーの練習をする時間を答えると思うんですけど、その先輩は「1日中練習しています」と答えていました。その内訳は?となったときに、「サッカー選手という夢をかなえるために、僕は食事をしてます」、「サッカー選手になるため、次の日の練習をちゃんとするために、僕はちゃんと寝てます」と。そういう1日の過ごし方をしていて、本当にプロフェッショナルな選手は1日中、夢に向かって何ができるかというところを意識してるんだなあということを自分は学びました。

みんなそれそれぞれ、いま「バスケ選手になりたい」とか、「ネイリストになりたい」とか、「考古学者になりたい」とか、いろんな夢を持って、いま発表していない人たちもきっとたくさんの夢を持っていると思います。じゃあ、そのためにいま、どれだけ、何ができるか。それは勉強なのかもしれないし、いまはYouTubeとかネットがすごく発達してるから、そういうところを見ることが、自分の夢をかなえる第一歩になるかもしれない。

みんな平等な時間が1日の中にあって、それぞれに夢をかなえるために本気で時間を作るとか、時間を使うというのが大事になってくると思います。僕はサッカーだったら、勉強もしつつ、それ以外の時間はサッカーをし続けた、それだけであって、みんなそれぞれ自分の夢があるなら、それに向かって毎日頑張ってほしいなと思います。

……しんみりしたので(笑)、簡単に言うと、好きなことがあるなら、それを全力で、本当にやったほうがいい。僕も小学校のときに、学校終わったら外出てサッカーしてたし、それぐらい、自分の夢に向かって熱量を注いでほしいと思います」

その後の質問コーナーでは、「好きな給食は?」「小学校で告白された回数は?」「走り幅跳びの記録は?」など、さまざまな質問が飛んだ。選手たちは一応、マイクを使って答えたが、マイクなしでも十分にやり取りができる距離だったことと、すでに子どもたちが選手たちに対してオープンマインドになっていたことで、ランダムで賑やかなやり取りとなった。

「一番最近買ったものは?」の質問に、大友選手は「こんなおもしろくないこと言っていいの?」と前置きしたうえで、「牛ひき肉とピーマン、あとトマトの野菜ジュース」。この回答の「牛ひき肉」に子どもたちは大ウケ。「最近、一番うれしかったこと」の質問では、大友選手は「寝るときに、ここ(顔の横)に犬が来て、スリスリしてくれたこと」と愛犬エピソードを披露した。

後藤選手は「最近、一番悔しかったことは?」の質問に、「3歳の子どもに殴られたこと」と回答。「何も言い返せないから、それが悔しくて悔しくて」。しかしその後、「最近、一番うれしかったこと」を聞かれると、「僕は、3歳の子どもが、『大好き』って言ってくれるの、パパのことを」とデレデレに。後藤選手の子どもさんとのエピソードはやはりテッパンだ。

明るく、爽やか好青年の大友竜輔選手(左)は質問コーナーで「一番悔しかったことは…」と言いかけたとき、女子から「彼女にフラれた」とツッコまれるほど、子どもたちとの距離を縮めていた。

質問コーナーで、「YouTuberのキャプテンしょーたに似ていると言われたことはありますか」と聞かれた大友選手。すかさず、同行のスタッフがスマホで検索し、顔を確認すると、「いろんなところで、『この人に似てます』って言っていい?」と乗り気になっていた。

(文・写真=佐藤円)

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