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【トピックス】夢クラス@山形市立大郷小学校「どうやったらお客さんが集まりますか?」

6月20日に「日新製薬PRESENTS モンテディオ山形夢クラス」が行われ、選手たちがゲストティーチャーとして山形市大郷小学校と山形市桜田小学校を訪問。サッカーのプレーを披露したり、夢へのアドバイスをしたりと、子どもたちと楽しい時間を過ごした。

ゴール右上の赤丸を狙うフリーキックのデモンストレーション。それぞれ2回蹴って、田中渉が2回目に見事に成功。児童たちから「おー!」という喝采を浴びていた。

大郷小学校に訪れたのは山田拓巳と田中渉の2人。自己紹介と選手が書いた似顔絵コーナーなどで交流をした2人は、リフティングやフリーキックなどプロサッカー選手ならではのテクニックを披露した。

続けて、子どもたちが発表する「大工さんになりたい」「剣道で日本一になりたい」「アーティスト(画家)になりたい」といった夢の発表を聞いた選手たちは一つひとつ向き合ってアドバイスを送っていく。
「サッカー選手になりたい」という少年に対しては、山田拓巳が「今はYouTubeとかで映像をたくさん見れるから、世界トップレベルの選手のプレーをみて真似したり、どういう感覚でプレーしているんだろうと勉強できる。そういうイメージは大事だし、何回も練習して自分のものにして頑張ってください」とアドバイスを送った。

夢に向かう子供たちへの選手からのメッセージはそれぞれ以下のとおり。

山田拓巳「小学校の頃からずっとサッカーだけをやってきて、当時は自分のことをサッカーが上手いと思っていました。でも高校生くらいになった頃に、自分より上手い選手がたくさんいることを初めて知って、『自分はサッカー選手になれないかな』と思ったのもその頃。それでも小さい頃からの夢だったから諦めずサッカーを続けました。
たくさんボールを蹴って練習してきたけど、それ以外にも体力が必要だから走ることもしたし、みんながゲームをして遊んでいるときとか、夜遅い時間でも家の周りを走ったりすることは、周りの友達よりやってきたつもりです。
そういう小さな積み重ねを長く、1ヶ月とか2ヶ月とかじゃなくて、1年も2年も3年も、ずっとずっと続けられるかがすごく大事。特別なことはしていないけど、その小さな努力を自分なりに続けてきました。
その結果、高校を卒業してからこのモンテディオ山形というチームに入ることができてプロになれたけど、プロになってからも悔しい思いや恥ずかしい思いの方がたくさんあって、それでもめげずにたまにある勝つ幸せや喜びだったり、みんなが試合を観に来て喜んでくれることを想像して日々練習や試合を頑張っています。
自分の夢を堂々と発表できることはすごいことだし、夢が決まっているなら、それに向かって今何をするべきかを考えて行動に移してほしいです。今夢がない人も全然焦らなくていいし、何か自分が目指すものや楽しいものが見つかればそれに向かって頑張ればいいと思います。
今サッカーが好きでも、年を重ねて、野球をやりたいとか色々出てきても全然いいです。たくさんのことに興味を持って、色々なことにトライして。失敗することは恥ずかしくないし普通のことだから、怖がらずに何事にもトライして、興味のあるものを見つけられるようにして欲しいと思います」

田中渉「僕は小学校2年生からサッカーを初めて、サッカー選手になりたいと思ってずっと続けてきました。試合に出れない時期やBチームに落とされる時期もあって、そこでプロになれないんじゃないかと思うこともありましたが、そこで諦めて遊んでしまったりサッカーから離れたりするのは良くないと思うし、そこでやり続けたからこそプロになれました。
今みんなも夢を持っていると思いますけど、つらいことがあったり上手く行かないことがあったときこそ、そこで少し踏ん張って、もう一度夢に向かって走っていくことで夢が近づいてくると思います。諦めずに夢に向かって頑張って欲しいと思います」

選手たちへの質問コーナーでは、「山形の好きな食べ物」といった質問などが寄せられ、山田拓巳は「何を食べてもいいと言うなら蕎麦を毎日食べたい」、田中渉は「山形のさくらんぼは楽しみ」と回答していく。
最後の「将来の夢はお店を開くことですが、どうやったらお客さんが集まりますか?」という質問に対してはそれぞれ次のようにアドバイスを送っていた。
山田拓巳「ツイッターやインスタグラムで宣伝して人を呼ぶことができるけど、ご飯だったらその出すもの自体が本当に美味しければ自然とお客さんは集まって何回も来るようになると思う。また行きたいと思ってくれる人が増えたら、口コミが広まって少しずつお客さんが増えていくはずです。料理の勉強や研究をしていくことに集中していけばいいと思います」
田中渉「料理を上手くなるために頑張って欲しいですけど、大人になってからここに居る友達や先生をお店に呼んで、その先生の友達や友達の友達を誘ってくれるようになると人が集まってくると思います」

質問コーナーから。
児童「高いボールを相手から取られてしまうけどどうしたらいい?」
山田拓巳「なるべくボールが高いところにあるうちに触れるようにタイミングを測らなきゃいけない。先にジャンプされたら相手の方が高いから、その選手がジャンプする前に飛んで、ボールを触れるようにしなきゃいけない。何度も練習することが大事」と田中渉を相手役に使いながらアドバイスを送った。


質問コーナーから。
児童「サッカーのシューズはどう買っているんですか?」
山田拓巳「僕たちはありがたいことに、スパイクをもらって履かせてもらっていることが多い。僕はヒュンメルというメーカーが提供してくれることになって、自分に合っているから履くことにした。
みんなくらいの時はお父さんお母さんにお願いして買ってもらって、色んなスパイクを試したかな。見た目で試してみてもいいと思う」
田中渉「僕はNIKEを履いてますけど、小さい頃は色々試していました。僕は見た目重視というか、格好良いものを買っていたかな。そこは自由だけど、色々履いてみて自分に合うスパイクを選んでみてください」

今年の夢クラスは、6月に今回含めて4校、10月に13校の計17校訪問する予定となっていて、次回は6月26日に予定されている。

夢クラスが終わったあとは下校時間になっていたが、玄関口では児童たちの出待ちが大勢。サインを求める児童たちに囲まれて即席のサイン会が10分ほど行われていた。

文・写真 嶋守生

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