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【トピックス】前田聡良の劇的決勝弾!モンテユースがクラセン出場決定!


モンテディオ山形ユースは11月21日に日本クラブユースサッカー選手権(U-18)東北大会3位決定戦でいわきFCU-18と対戦。10番を背負う前田聡良が後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決めて2-1で競り勝ち、12年連続での全国大会出場を決めた。

コロナウィルスの影響で7月開催の予定から12月に延期されていた今年のクラブユース。その本大会出場をかけた東北大会もトーナメント方式となって11月に開催されている。

1回戦グルージャ盛岡戦を3-0で快勝した山形ユースだが、勝てば全国大会出場が決まる準決勝ブラウブリッツ秋田戦ではチャンスを量産しながらも決めきれず、延長戦でゴールを決められて惜敗。3枠のうち最後の1枠をかけて3位決定戦に回っていた。

勝てば全国出場、負ければ3年生は引退という大一番。大学受験などが重なったことで主力選手数名が欠場する中、チームの硬さも目立った試合は、いわきFCのプレッシングにも苦しめられて序盤から持ち味のボールを動かすスタイルを思うように出しきれない。決定機こそ作っていたものの、11分にはバー直撃のミドルシュートを打たれるなど危ない場面もある前半となった。

スコアレスで折り返した後半、まずは山形が先制。後半3分に左コーナーからニアサイドで競った情野依吹が頭で押し込んで1-0となる。しかしその後反撃に出たいわきに押し込まれると、15分にGK伊藤琉偉のミスから同点に追いつかれてしまった。

それでも気落ちせずに攻勢を強めた山形ユースは、相手の激しい寄せと長いボールを押し返しながら攻め込み終盤戦に突入する。

後半のアディショナルタイムは4分。延長戦も目前に迫る中で迎えた最後のコーナーキック。中央へのボールはキーパーに弾かれたものの、こぼれ球をボックス内で梅津光が折り返すと「気持ちで押し込んだ」という前田聡良のジャンピングボレーシュートが炸裂。ボールがゴールネットに吸い込まれると、ベンチメンバー総出で喜びを分かち合う中、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

「準決勝のBB秋田戦も守備陣が頑張ってくれたんですけど、攻撃陣が決めることができなくて最後に負けてしまったので、攻撃陣はこの一週間ずっと俺らが決めてチームを全国に連れて行こうと話していました」と嬉しそうに話すのは殊勲弾を決めた前田。

「自分もけっこう緊張していて、準々決勝や準決勝の様なプレーができずにチームに迷惑をかけてしまった」と矢萩啓暉も話す。一発勝負の難しさもあり、全体でもミスが少なくない試合だったが、周囲のミスを全員でフォローしあいながら戦い、最後は準決勝で決めきれなかった攻撃陣が奮起してゴールを決めきるというドラマチックな幕切れとなった。

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)の本大会は12月25日から群馬県内でトーナメント形式で行われる。「全国に出てゴールじゃなくて、全国に出ることでスタートラインに立ったと思うので、全国に向けて、日々の練習を100%で取り組んでいけたら」(前田)と12月の最後の大会に向けて気合も十分なようだ。

文・写真 嶋守生

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