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【ランダムフォーカス】プラス思考で山の神に〜山岸祐也選手

1対3と悔しい結果に終わった水戸戦。いい流れだった前半のうちに得点したかったところですが、開始早々の決定機を決めきれなかった山岸選手も「ああいうところを決めていたらまた違う試合展開になっていたと思う」と悔しがっていました。

その場面とは開始2分のCK。キッカーの三鬼選手が一旦坂元選手に預け、リターンを大きくファーサイドに上げると、栗山選手が折り返し。受けた山岸選手がディフェンスを背負いながらターンしてシュートをしましたが、ボールは惜しくも枠の角を直撃してしまいました。

この水戸戦が行われた11月2日は山岸選手の愛犬レオ君の2歳の誕生日。バースデーゴールを狙っていたこともあり、余計に悔しかったようです。そして何より、昇格争いの重要な一戦を落としてしまったことに、山岸選手も「凹まなかったとは言えない」と話します。ただ、こういう時の「切り替えは上手い方だと思う」とも。

「マイナスに考えるのが好きじゃない。マイナスのことを思ったり発言していると、本当にマイナスになっちゃうことが多いし、マイナス発言をしている人の周りまでそういう雰囲気になる。だからプラス思考をすごく大事に、プラスプラスで生きているつもりです」

2日間のオフを挟んで長崎戦に向けた練習を再開したチームも、しっかりと切り替えて、まずは3連勝を目指すのみ。

「最低でも3連勝。そのあと、万が一プレーオフになったとしても、連勝していればそのままの流れで勝っていけると思います」

山岸選手の言葉からは、勝利のために、昇格のために、自分はもっともっとできる、やらなければいけないという強い気持ちが伝わって来ました。

そして実は少しだけ、2014年のJ1昇格の立役者である山岸範宏さん(JFAアカデミー福島男子GKコーチ)を意識していることもチラリ。プレーオフ準決勝で決めたロスタイム劇的ゴールの映像は当時も見ましたが、その時はまさかそのチームに自分が所属するとは思っておらず、今回山形に来てからあらためて見てみたとか。

「あの人は“山の神”って呼ばれているんですよね? 同じ山岸だから、俺もなれないかなと思って(笑)」
チームを勝利に、昇格に導く「第二の山岸」に。これはもう、神がかったプレーを期待してしまいます!

文・写真:頼野亜唯子

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