Dio-maga(ディオマガ)

【2015番記者座談会/vol.3】石﨑監督がマジ怒り!?

VO3スライダー
モンテディオ山形の2015年を、番記者4人が振り返る座談会。「vol.2/あの試合が!あのシュートが!」では、「そうだよなあ、あれが分岐点だったよなあ」と共感した読者も多いのでは。そして開始1時間を過ぎてさらに盛り上がる座談会。石﨑監督のサッカー哲学から、話は記者の「やっちゃった」告白へ。

■座談会参加者■(実施日:2015.12.11)
スポーツ紙記者 A氏
スポーツ紙記者 B氏
フリーライター 佐藤円(Dio-maga)
フリーライター 嶋守生(Dio-maga)
※文中の発言はあくまで個人の見解です。

B記者 得点10分後の失点について「ハイになってた」と言う声もあった。気持ち的なハイもそうだけど、プレスをかけるのが大前提でやっているので、上ずってやられるとか。それに、セカンドステージになったら山形のやり方がもうバレていて、プレスをかけさせられていたと思うんですよ。(走行距離では)トラッキングデータを見ても常に走り勝っているけど、監督の言葉を借りれば「走らされている」。広島なんかは、1点取るまでは自分たちから行って取るけど、2点目以降はわざと引いてカウンターを狙っているわけですよね。

 そうだね。

キムボムヨンB記者 石﨑監督は「ドン引く」みたいに言いますけど、(広島は)勝つために引くよ、という割り切りをしている。山形が試合巧者じゃなかった要因として、そういう割り切りがなかったのかなと。もっと割り切って引いて、一回引いて落ち着かせてもいいんじゃない?と。しかも続くんですよね。松本戦の(キム・)ボムヨンのスーパーゴールの後から、松本、仙台と10分間に連続で(失点が)続く。その中で、対応策が明確にあったかというと、そうは見えなかった。「得点後の決まりごとって決まりましたか?」って選手に聞いても、「まだイメージを詰めている途中なんですよね」とか。

A記者 「意思統一をしなきゃいけないとは思ってますけど」とか。

B記者 例えば(得点後の)10分間は一回引いてみるとか。まあそれで勝てれば簡単だとは思いますけど。

佐藤 でも、「広島のサッカーは見ていてつまんない」と言っている監督ですからね(笑)。だから、割り切って引け、みたいな指示はないでしょうね。

——10分だけ落ち着かせる、というのもない?

佐藤 ボールを持てるわけでもないですからね。もう少しボールを持てると落ち着くんですけど。

A記者 引いてロングボールを入れるサッカーは、選手にとって楽なサッカーだと思うんです。でも一回それをやると、石﨑さんのサッカーとは真逆のサッカーになっちゃう。たぶん監督が一番懸念していたのは、監督の声が届かない中で一度そうやって甘えさせたら、選手はそっちに流れてしまうと。だからあくまでもプレスプレスだという思いは絶対あったんじゃないかと思うんです。そこはブレちゃいけないというのがあるから。

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