浦レポ by 浦和フットボール通信

「迷ったら前へ」で生み出した好循環 1つの基準になる勝利【轡田哲朗レッズレビュー/J第7節 鳥栖戦】

(Report by 轡田哲朗)

石原が初スタメン、伊藤の言葉に見る継続起用のメリット

浦和レッズは4月7日にリーグ戦の7試合目でサガン鳥栖と対戦して3-0で勝利した。プレビューの時点で記した「そのスコアが順当と言える内容で、複数得点の勝利をすること」という素晴らしいゲームにできたという言い方ができるものだったように思える。確かにサッカーとは相対的な競技なので、このゲームは浦和に良かった部分が少なからずあった一方で鳥栖にそうでない部分もあった。ただ、今季のチームが進もうとしている方向性は見えやすいものになったのではないか。

ペア・マティアス・ヘグモ監督はFC東京戦で途中交代した酒井宏樹について「膝を少し痛めた」と試合後に話し、そこには石原広教が浦和に加入後では初スタメンになった。岩尾憲のインサイドハーフ起用はこれで3試合続き、伊藤敦樹もパフォーマンスが上がっていないことを本人が感じていた中でも継続起用になった。これは試合後に「使ってくれる監督の期待に応えたい思いがあった」という彼の言葉があったように、中心選手だと信頼して送り出したことの良い部分が現れる起用だった。

18人のメンバー登録という点でいくと酒井が抜けたところに安居海渡が入った。途中出場で今季初のピッチに立って良い位置からのミドルがあったが、彼の場合は酒井だけでなく関根貴大やアレクサンダー・ショルツが戻ってきた時にその場にいられるかどうかが次の勝負というところもあるだろう。ただ、その選手層が悪いものではないことを感じさせるポイントにもなった。

キャンプから言われてきた「相手に向かってドリブル」する効果

立ち上がりは浦和の後方の選手たちが、前に進む勢いを相手に見せることで相手を下げさせて、横や後ろを使って安定させようという姿勢が見られたが、それがあまりうまくいかない場面が多くなった。ただ、前半25分に佐藤瑶大がドリブルで長く持ち上がって伊藤敦樹へのスルーパスを狙ったあたりから、少し様子は変わった。本人も「相手の外国人の選手(ヴィニシウス・アラウージョ)がもう一人のセンターバックを切ってくるような守り方だったので、そのベクトルを見ながら前半の後半は運ぶことができたのかなと。そこがもう一個持ち出せた要因だと思う」と話していたように、そこで相手の一列目をドリブルで突破するようなプレーが見えるようになって戦況を変化させることができたように思う。

(残り 3422文字/全文: 4428文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ