浦レポ by 浦和フットボール通信

5万人のホーム埼スタで痛み分け 結果を出しながらチームの完成度をあげていく難しさを感じた【試合取材後記 今日のミックスゾーンから】

試合後に選手たちが取材対応をするミックスゾーンでの選手たちの様子をたかねえがお伝えします。(Report by 河合貴子)

ホーム開幕で5万人が入った埼スタ

ホーム開幕戦を勝利で飾ろうと11年ぶり(2013年3月9日名古屋戦 5万2,593人)に約5万人の人々で真っ赤に染まった埼玉スタジアムは赤い熱気に包まれ、選手入場と共に優勝のシャーレと『GRAB THE TOP』の見事な浦和ならではのビジュアルサポートが出現した。共に闘う浦和を愛する人々は、最高の舞台を整えたのだ。あとは、選手たちがしっかりとそれに応えて躍動し、勝利を収めるだけであった。

相手は16年ぶりにJ1に昇格した東京ヴェルディだ。両チームとも開幕戦を落とし、何としてでも初勝利が欲しいのは同じだ。浦和は、完敗を喫した広島戦の敗戦を糧にてDFの背後を突きコンビネーションで崩してゴールを狙う意識づけの練習をしてきた。

ただ、ヘグモ監督がスタメン起用を示唆していた前田直輝選手が発熱のためベンチ外となり、広島戦と同じ顔触れがスタメンを飾った。違った点は、松尾佑介選手と関根貴大選手の両ウィングのポジションがサイド逆だったことだ。

それでも、練習でしっかりと準備をしてきたことをピッチで具現化すればよかったが、4-4-2のシステムで非常に距離感も良くコンパクトな東京Vに苦戦をしいられてしまった。どんなにポゼッション率が高くても、背後を突いたり、オフ・ザ・ボールの動きでDFを釣りだす動きも見られずファイナルサードで停滞してしまう。

浦和が前半に放ったシュートは、21分に酒井宏樹選手のスローインをチアゴ・サンタナ選手が収めきれず、攻守の切り替え早く小泉佳穂選手がプレスを掛けにいき、そこでルーズボールを拾った松尾佑介選手が放ったシュート1本だけであった。

対する東京Vは、カウンターからチャンスを作り、前半終了間際に立て続けのCKで浦和のゴールを脅かした。そして42分の4本目の見木選手の左CKの崩れからクリアーボールが小さくエリア内で木村選手にボレーシュートを決められてしまい前半を0-1で折り返すことになってしまった。

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