浦レポ by 浦和フットボール通信

満身創痍のチーム状況の中で、長嶋玲奈が攻守に存在感を見せる【河合貴子 試合のポイント/WEリーグ長野戦】

(Report by 河合貴子)

連戦での疲労が溜まった中での試合に

クリスマスの賑わいが、浦和駒場スタジアムにもやってきた。クリスマス・イブにAC長野パルセイロレディースを浦和駒場スタジアムで迎えた年内最後のゲームを3-1で勝利を収めた浦女たちは、試合後にレディースサンタクロースとなって笑顔で浦和を愛する人々を見送った。

楠瀬監督が「課題の多いゲームでしたけれども、何とか勝利で終えられたことは良かった」と安堵の表情を浮かべたように、決して楽な試合ではなかった。ACLプレ大会出場でタイ遠征し、帰国してからも皇后杯、WEリーグ・アウェイ広島戦と過密なスケジュールを熟し、怪我人や疲労から体調不良の選手たちが多く、菅澤優衣香選手や石川璃音選手などベンチ外となってしまった。さらに、試合後には柴田華絵選手と猶本光選手が体調を崩してしまう状況であった。そんなチーム事情の中を良く闘ってくれたと思う。

「こういう時こそ、チーム力を見せたい。絶対勝利したい。自分のアピールもしたい」とリーグ戦4試合ぶりのスタメンとなった長嶋玲奈選手は意気込んでいた。

試合開始から攻守においてアグレッシブに仕掛けてきたのは長野であった。だが、その長野の出鼻をくじくかのように猶本選手が、GK梅村選手へのバックパスを狙って激しくプレスをかけてボールを奪うと無人のゴールへと流し込んだ。開始7分の出来事であった。

浦和に先制点を献上する形となった長野は、前線からのプレスの強度を上げて行った。浦女らしい小気味の良いテンポで攻撃を仕掛けられず、なかなか追加点を奪うことができない中、19分に長嶋玲奈選手が後方から攻撃を組み立てようとしたところ宮本選手にインターセプトされてしまい、柴田選手が奪い返しに行ったが絶好のポジションでFKを与えてしまえてしまうことになってしまった。

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