柴田華絵をアンカーにした新システムが機能して新潟に圧勝!新潟はOB田中達也の愛娘も先発【河合貴子 試合のポイント/WEリーグカップ新潟戦】
(Report by 河合貴子)
1勝1分けで首位に浮上
残暑厳しい中、新シーズンのリーグ前哨戦といえるWEリーグカップ・グループステージ第2節・アルビレックス新潟レディース戦が、ホーム浦和駒場スタジアムで開催された。U-20代表選手の不在、長期離脱の負傷者、さらにコロナ禍の影響もあり、両チーム共にメンバー構成に苦しんだが、若手にとっては良いチャンスになっていた。また、浦和にとっては柴田華絵選手をアンカーにした中盤が逆三角形の4-1-4-1システムの完成度を上げていくためにも良い機会となっていた。
カップ戦の開幕をアウェイで大宮と闘った浦和は、2点のビハインドからアディショナルタイムに猶本光選手と塩越柚歩選手の立て続けのゴールで追いつき引き分けた。
その大宮戦から3選手を入れ替え、センターバックの一角に高橋美紀選手、右サイドバックに遠藤優選手、右ウイングに清家貴子選手を起用して臨んだ。一方の新潟は、得点源である道上選手を真ん中にし、浦和と縁のある16歳の田中聖愛選手(田中達也氏の愛娘)と19歳の山本選手を初先発させて挑んできた。また、GK高橋選手も初先発であった。
試合開始から主導権を握ったのは浦和であった。だが、ファーストチャンスを生かしたのは新潟だった。7分、浦和を愛する人々が父親の田中達也氏を思い出すような力強いスピードに乗ったドリブルで田中選手がカウンターを仕掛け、帰陣が遅れた浦和の隙を突き走り込んできた山谷選手へと展開。山谷選手が山﨑琳選手と1対1になりながらも冷静にゴールへと流し込み新潟に先制されてしまった。
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