浦レポ by 浦和フットボール通信

開幕前の準備と空気感はポジティブ キャンプの答え合わせをしてみたいこと【轡田哲朗レッズプレビュー/FC東京戦】

(Report by 轡田哲朗)

オフに体を作った選手たちと、前向きなキャンプ

浦和レッズは2月18日にシーズンの公式戦初戦、今季のリーグ開幕戦でFC東京と対戦する。マチェイ・スコルジャ監督にとっては日本でのデビュー戦ということで、いいスタートが期待される。昨季のようにクラブが明確に「リーグ優勝が最大のプライオリティ」のように打ち出すならともかく、基本的には開幕前から「優勝」「優勝」「優勝」みたいなことを言う気はあまりない。ただし、4月くらいまでにどれくらい勝ち点を取れるかは、そのシーズンにだいたいどのくらいの位置で戦っていくかを決める部分がある。最初に良い結果を出してサイクルがいい方向に回り出して勝ち点が付いてきた時、夏以降に現実的な順位にいた時に一番上を目指せるか考えられたらいいだろう。最終結果から逆算して焦燥感を持つよりも、まずは目の前の1試合を見ていい積み上げをしていくことが望まれる。

マチェイさんの就任から今季は始動が1月6日だった。昨季は最後にカタール・ワールドカップ(W杯)が入ってオフの長さが普段と全く違ったし、2月上旬か今くらいの時期にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝やクラブW杯が入る可能性があったので、全体的に選手たちは体のつくり方が始動前にそこそこ進んでいたようなので、新監督の就任かつ1次キャンプのような時期になったはずの沖縄県トレーニングキャンプでも、フィジカル系のメニューを繰り返しやるのではなく、サッカーにかなり踏み込めたのは良かったと思う。これまでに「もう2週間くらいあれば」という監督コメントを開幕戦前に聞くことが少なくなかったことを思い返せば、マチェイさんが「チームの準備期間での仕上がりには現時点でかなり満足していると言わざるを得ません。我々がやろうとしていたことはほとんどできるようになったと思います」と話せていること自体が素晴らしい。

マチェイさんの言う決まっていない2つのポジションはどこか

(残り 1442文字/全文: 2264文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ