結果は大事 しかし、結果にチームを壊されてはいけない【轡田哲朗レッズレビュー/J第2節G大阪】
(Report by 轡田哲朗)
パズルの組み合わせの中、小泉と岩尾がスタメンに並ぶ
浦和レッズは26日のリーグ戦、ホームにガンバ大阪を迎えた試合で0-1の敗戦を喫した。敗因はとてもシンプルで、前半に得た数多くの決定機をことごとく失敗したこと。確かに後半、ガンバは片野坂知宏監督の選手交代もあって立て直したけれども、そもそもこの中2日のゲームに対する連続出場が必要な選手数の比較、さらに前の試合が10人で30分以上プレーしたという点からも、先に体力的な厳しさが浦和に訪れるのは想定された事態なので、0-0でハーフタイムを迎えた時点で失敗に近い面はあった。
浦和は小泉佳穂が今季の初スタメンで、岩尾憲も12日の富士フイルムスーパーカップ以来のスタメンで、リカルド・ロドリゲス監督が試合前日会見でタメを作ることのできる存在として名前を挙げた2人が並んだ。また、酒井宏樹がベンチから外れて馬渡和彰や柴戸海がベンチからということで、この辺は19日の京都サンガFC戦から続く連戦の影響を感じさせる部分で、プレビューでも記したようにギリギリのパズルになっていたと言えそうだ。
神戸戦は先に点を取る展開だった上に退場者が出たので表面化しなかったが、明本考浩が出場停止だった上に勝利の欲しい試合展開の後半、前線に変化をつける、ギアを上げるために使える交代カードがないことも状況を難しくしている。こればかりは、いるメンバーの最大値を取りながら戦い、選手が戻ってくるのを待つしかない。いかに新型コロナウイルスの影響がある社会情勢とはいえ、ここまでまとめて同じポジションの選手たちが同じタイミングでいなくなる瞬間が来ることに備えて、予算を圧迫しながら30人、35人と人数合わせのようにトップチームに選手を抱えるのが正しいやり方とは全く思わない。確かに明確にストライカーとして機能できるタイプがもう1枚いたら違う選択肢の取りようがあるだろうけれども。
岩尾の場所の取り方は一考の余地があるかもしれない
(残り 2828文字/全文: 3659文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ