浦レポ by 浦和フットボール通信

悪くなかった狙いと勝ち点を落とした事実 長期的に残る課題が浮き彫りに【轡田哲朗レッズレビュー/J第1節京都戦】

(Report by 轡田哲朗)

「優勝を狙う」という言葉の意味は、勝ち点に妥協しないということ

浦和レッズは19日のリーグ開幕戦、京都サンガFC戦に0-1で敗れた。浦和に興味がある人ならほとんどの方が知っているだろうけれども、新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手5名、スタッフ5名という状況で予定していた通りのトレーニングスケジュールはこなせず、メンバー起用にも制限があった。

とはいえ、それを理由に「負けても勝ち点1をプレゼントしましょう」とか「引き分けなら勝ち点2にしましょう」と言ってもらえるものではない。以前にも記したことがあるが、勝ち点は会計的に積み上げられて比較されるものなので、勝ちが3点、引き分けが1点、負けが0点という結果が、試合内容や状況を全く加味されずに残っていく。優勝争いをする、優勝を目指すことは、そのトータルを競うことを意味するし、この数字に妥協しないことを意味するから、やっぱりこの敗戦は痛い。

12日の富士フイルム・スーパーカップで川崎フロンターレに2-0で勝利した試合と同様に、ボランチを本職とする選手が3人スタメンに並んだ。とはいえ、その選手たちにどんな役割を与えるのかという意味での「システム」はその試合とは全く違うものになった。

誰かを温存したわけでもなく、できる最大値をピッチに送りだした

(残り 3463文字/全文: 4024文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ