浦レポ by 浦和フットボール通信

「人のせいにするのは逃げ」と西川周作 笑顔での握手をもう一度【轡田哲朗レッズレビュー/明治安田生命Jリーグ第17節川崎戦】

(取材・文)轡田哲朗

西川にできることが少ない失点ばかり

浦和レッズは5日の川崎フロンターレ戦で1-4の完敗。日本代表活動が終わった後の6月18日にジュビロ磐田戦を2-4で敗れたゲームをスタート地点にすると、4試合で13失点。これでは攻撃陣がどれだけ得点を量産しようとも勝利は難しいだろう。

そうしたチーム状況の中で、最も忸怩たる思いを味わっているのがGK西川周作だ。GKの選手は、仮にPKを1つ取られての0-1での敗戦だったとしても、「自分が止めていれば」と考えてしまうポジションだ。

この川崎戦の4失点で、西川に責任がゼロとは言わない。しかし、その割合は高くないだろう。前半の2点は相手選手との1対1であり、後半はPKとゴール正面から相手の前がオープンになった状態のシュートだ。特に前半の2点は、センターバックの2人があまりにも残念なレベルで守備のミスを犯している。

前節のサンフレッチェ広島戦の3失点も、ペナルティーエリア内で相手がフリーになっているものが全て。この川崎戦の2日前、トレーニングの直前に緊急ミーティングを開いてここ最近の失点シーンを全員で確認し、改善点を見つめ直したのにも関わらずだ。正直なところ、GKとしては守備陣に「お前ら何やってんだよ」と怒りをぶつけたくなっても仕方がない状況が続いている。

自分に何ができたかを優先する

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