J1第1節 サンフレッチェ広島戦試合結果(2012/3/10)

Jリーグディビジョン1 サンフレッチェ広島vs浦和レッズ

キックオフ:2012年3月10日(土)14:00分
会場:広島ビッグアーチ
入場者数:29,603人
天候:曇
主審:松尾一
サンフレッチェ広島 VS 浦和レッズ
1 0 前半 0 0
1 後半 0
延前
延後
PK
49分 佐藤寿人 得点者

メンバー

広島 浦和
GK 1 西川周作 GK 18 加藤順大
DF 24 森脇良太 DF 26 濱田水輝
DF 5 千葉和彦 DF 22 阿部勇樹
DF 4 水本裕貴 DF 20 槙野智章
MF 14 ミキッチ MF 14 平川忠亮
MF 6 青山敏弘 MF 13 鈴木啓太
MF 8 森崎和幸 MF 34 山田直輝
MF 16 山岸智 MF 7 梅崎司
MF 9 石原直樹 MF 8 柏木陽介
MF 15 高萩洋次郎 MF 24 原口元気
FW 11 佐藤寿人 FW 11 田中達也
サブ
GK 13 増田卓也 GK 1 山岸範宏
DF 2 ファン ソッコ DF 2 坪井慶介
MF 20 石川大徳 DF 17 永田充
MF 29 野津田岳人 MF 3 宇賀神友弥
MF 27 清水航平 MF 27 小島秀仁
FW 25 大崎淳矢 FW 16 ポポ
FW 18 平繁龍一 FW 21 デスポトビッチ

スタッツ

74分 ミキッチ→石川大徳
90分 石原直樹→大崎淳矢
選手交代 55分 田中達也→デスポトビッチ
77分 山田直輝→ポポ
35分 千葉和彦
70分 青山敏弘
警告 90+4分 柏木陽介
退場
14 シュート 6
6 GK 9
7 CK 7
11 直接FK 16
4 間接FK 2
0 PK 0

監督コメント

○浦和レッズ ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

■試合について

まず最初に、長くお会いしていなかったみなさまにご挨拶します。今日は広島との対戦ということで、非常に難しいゲームになるということはわかっていました。以前にもコメントしましたが、我々にとってこの対戦というのは、少し早い段階での対戦になってしまったなと。我々はここにサッカーをしにきました。勝利するためにきました。我々は、1-0とリードされたあとも諦めることなく、同点に追いつくべく最後まで戦いました。チームのほうはまだ、組み立てのところの落ち着きやコンビネーションなど、まだまだ足りないところはあります。今日見せてくれた選手たちの強い気持ち、ファイティングスピリットがあれば、今後の練習、あるいは試合の中で攻撃的なサッカーが作っていけるのではないかと思います。今日彼らが見せてくれた強い気持ちが、今後に繋がると思います。今日勝利したサンフレッチェに対しては、おめでとうと言いたいと思います。

■質疑応答

【Q】山田直輝選手をトップ下というか、2シャドーの位置で起用しましたが、練習を見ている限りはあまりそこで使っていませんでした。山田選手を起用した意図と決断した理由を教えてください。

【A】攻撃的な姿勢で勝利するために、私は彼を起用しました。直輝は怪我で外れていた期間がありましたが、彼は今季オリンピックの試合に出場するため早くから始動しており、キャンプもこなしてきました。怪我明けでトレーニングを続け、今週見てきた中で良い動きをしているなと感じていたことが一つの理由です。達也に関しても、彼の攻撃的な質、二人の持つ攻撃的な質を評価した上で、今日好意的に、勝利するために起用しました。

【Q】今まで練習の中で、柏木選手が2シャドーでプレーすることが多かったと思うんですが、山田直輝選手を起用するに当たり、山田直輝がプレーするから柏木をボランチへ下げたのか、ボランチに柏木を使うことを先に考えたのか、教えてください。

【A】私が広島を率いたときも同じような質問を受けました。何故森崎和がストッパーをやるのか、リベロをやるのかという質問です。基本的にサッカーというのは、どのポジションに入ったとしても大きな変わりはないと思っています。陽介がディフェンシブなポジションをやろうと、直輝がトップ下のポジションをやろうと、大きな差はないと思います。もちろん試合の中で、彼らが流れの中でポジションを変えられるようになれば、チームとしては一歩前進できたかなと感じはしますが、私はポジションの差はあまり感じていません。誰がどこのポジションに入るのかというのはプロセスであり、そのプロセスの中で各選手が色んなポジションをできるようになっていって欲しいです。

○サンフレッチェ広島 森保一監督

■試合について

選手がホーム開幕戦と言うことで、特別な試合でもあり、色々な意味で話題性もあった中で、集中して90分戦い抜いてくれて、かつお互いに支え合い連動して、90分間戦ってくれて勝利することができたと思います。選手には本当に、タフに戦ったこと、集中を切らさなかったこと、走り続けたこと、戦い続けたこと、お互いがサポートし合って90分間戦ってくれたことが勝利に繋がったと思います。ゲームの内容としては、我々が1-0で勝利しましたが、前半からチャンスを作っていてそこを決めきれず、後半早い時間に得点することができて、前半は固さが見られたところもありましたが、前半の途中から固さが取れてきて、得点を入れたあとの我々のサッカーは、緊張感がとけてきて良い展開ができ、カウンターやポゼッションしながらチャンスを作れたことは、良かったなと思います。最後に、1-0の勝利と言うことで最後決定的なチャンスを浦和のほうに作られましたが、守備の部分で全員が規律を持って、大きなチャンスはそれほど与えていなかったと思います。最後に周作がスーパーセーブを見せてくれて、勝利に繋がって良かったと思います。

■質疑応答

【Q】今日はサポーターが試合前から長い行列を作り、約3万人のサポーターが入りました。そのサポートについてお聞かせください。

【A】バスでビッグアーチにつく前から、本当に多くのサポーターが我々が入ってくるのを待っていてくれて、大声援を受けてスタジアムに入ったことで、選手のモチベーションは高まったと思いますし、試合の中でもたくさんのサポーターの後押しがあって、選手のモチベーションが自然と上がるサポートをしてくれたことが、勝利に繋がったと思います。サポーターの後押しがあって、今日の勝利があったと思います。

【Q】昨年まで攻撃的なイメージの強いチームでしたが、今季は守備の意識を高めてきたことと、浦和戦に対してどのような準備をして臨んだのか教えてください。

【A】一つめは、最後守り勝ったような形にはなりましたが、我々は攻撃的に戦おうとしていますし、今日は1点しか入りませんでしたが、点を取ったあともチャンスを作りましたし、もっと多くの得点が入れば良かったです。守備的に戦おうとしたわけではありませんし、ホームで多くの得点を取って勝とう、という意識でやりましたが、結果は1-0だったということです。僕がサンフレッチェ広島の監督に就任してから今日まで、守備のところも修整しようとやってきました。1点取ったあと、守ったということではなく、90分チームの規律として良い守備ができ、それが良い攻撃に繋がったと考えています。選手が集中して良くやってくれたと思います。結果、相手を完封して勝つという良い結果に繋がったと思います。

二つめは、浦和戦についてということを良く言われましたが、選手に言っていたのは、まずホームで開幕を迎えるんだということです。相手がどうこうではなく、広島で開幕戦を勝ってサポーターに勝利をプレゼントするんだと言い続けてきましたし、選手もそれを実行してくれたと思います。決して、浦和の誰々と戦っているというような感覚は持っていません。ただ、話は変わりますが、我々が今やっているサッカーの哲学は、ミシャさんが広島に来て約6年、攻撃的なサッカーを築いてくれて、ミシャさんがやってくれたものが我々の今に繋がっているということを僕自身も忘れないですし、選手たちにも忘れないで欲しいと思います。ただチームとしては新しいスタートを切っているので、これからは様々な面で進化していきたいと思います。ミシャさんには、対戦相手ではありますが、広島のサッカーを築いてくれたことを感謝していますし、僕はミシャのことをずっと尊敬し続けたいと思っています。

【Q】監督としてビッグアーチに立って、実際にどのような感覚を得ましたか?

【A】試合中の感覚としては、12人目の選手はいませんが、実際に試合をやっている感覚でピッチの外から見ていました。選手と一緒にボールを追い掛けているような感覚で試合をすることができ、非常に楽しめた、90分だったと思います。

選手コメント

○田中達也
僕自身何もできなかった。個人もですけど、チームとしても向こうのほうが熟練というか。切り替えてやっていきたいです。

(立ち上がりいい形を作れたのが途中からいい形を作れなくなった原因は)
どうですかね、いろいろあると思うんだけど、まだまだ監督の目指してるサッカーに僕らもついていけてないというのもあると思うし、それは実戦重ねながらというのもあると思う。

(やっていて感じた修正点は)
修正点はあると思うけど、それは言ってもしょうがないんでね。

(練習試合ではコンビネーションうまくいっていたが)
やっぱり公式戦という事でプレッシャーは違いますけど。もちろん相手のプレッシャーがってことです。けど口で言ってもしょうがないので、しっかりまた明日から練習して、このサッカーを今はやり続けることが今は大事だと思います。

○濱田水輝
落ちてきてボールを顔出して欲しいというのは、試合前から言ってたんで、実際にしてくれていたと思うんですけど、なかなかタイミングが合わなかったかな。自分がちょっとプレー自体固かったのかな。

(縦パスが入らなかったのはタイミングの問題か)
それもありますけど、後ろでもうちょっといい形で相手をおびき出すようなパス回しっていうのが出来たら、相手ももうちょっと出てきたのかなと思いますけど、相手は様子見ているというか、ずっと引いてうまく回していたと思います。ボランチとか僕たち左右のストッパーがもうちょっとドリブルで持ち出すシーンがあってもいいのかなって、相手を見て思いました。相手はそういう風に、ドリブルする事で1人外してもう1人後ろの人を出す事によってマークがずれてくるんで、そこをうまく使ってっていうのが多かった。こっちはちょっと足下、足下っていうパスが多かったと思います。1人1人は動いていたと思うんですけど、もうちょっと連動性が欲しかったです。でも初戦なんで、これからどんどん良くなっていくと思うんで、全然前向いてやっていきたいと思います。

(このやり方、このフォーメーションでやるというのは試合直前にか)
そうですね、ある程度はわかっていましたけど。

(同じやり方のチームとやることで勉強になる部分はあるのか)
そうですね、あります。どういう風に動いたら嫌だとか、そういうのは今日も思うところもありましたし。僕が感じたのは相手の高萩選手がけっこう嫌なところにとまっているというか、ボランチも掴めないしストッパーも出て行けないところにいるなっていうのは感じました。そこ、ずれているところをうまく使われてというか、そこにいることで啓太さんもどっちにいけばいいかわからなくなって、中途半端なポジションでどっちにもいけないっていうのもありましたし、あとは相手の森脇選手がけっこうドリブルで上がってきてそこでミキッチと。僕とヒラさんだと消し合っちゃう感じなんですけど、あっちはドリブルを中に中にドリブルしてくるんで、外も使えるし、中も使えるっていうことで、お互いを消し合わずにうまく攻撃できているなっていうのは感じました。そういうのはどんどん見習って、真似していったらいいのかなと思います。

○平川忠亮
(サイドのコンビネーションについて)
あまり縦、縦で距離が近すぎないということが大切だと思う。水輝もスペースどんどん上がってきて、僕の居場所的に中には直輝やポポもいたし、水輝も上がってくるっていう、なかなか居場所が無い中で、やっぱり水輝が運ぶっていうよりは、もっと中で崩せれば相手ディフェンスも慌てて絞りだしますから、ちょっと早いタイミングから外、外を使い過ぎかなというのは感じましたね。外を使う時があってもいいんですけど、慌てないで、追い込まれているんだったら下げてまた作ってまた変えてっていうね。やっぱり焦れて急いで外から縦に入れて取られてっていう場面が多かったので、水輝のところで出すところ無ければやっぱりもう一回下げて変えてっていうね、焦れないで繰り返すっていうことで、中も空いてきたりっていうちょっとした隙っていうのをもっと狙っていければいいのかなと思います。

(中盤が1人になる場面も何度かあったが)
攻撃になった時に、回している時に後ろ4枚で回していますけど、攻撃のスイッチ入った時に1枚出てきて、ちょっとあそこのスペースに陽介1人っていうシーンが多かったから、陽介プラス啓太で作っていくっていう部分と、あとはボール取られてすぐプレッシャーかけるにも、やっぱり後ろに4枚残りっぱなしだと中盤薄くなりますから、攻撃になった時にすーっと真ん中出てくるっていうタイミングとかがもう少し良くなってくれば、どんどん良くなっていくのかなと思います。

(サイドから見た時に出しどころが足りないということもあったか)
そうですね、やっぱりボール失った時に真ん中全然いなくて、結局最終ラインに3人ぐらい、1トップに対して3人ぐらいいますから、それじゃあもったいない。やっぱり動かしている時に、スッと上がってきて中盤のスペースを埋めるってことで、取られた時のカウンターも防げますし、まぁ少し後ろに残り過ぎ、余っているシーンがあったかなと思います。

(そういった誰がどの辺りにというのはこれから話していく感じになるのか)
まぁ、タイミングだと思うし、誰でもいいと思うし、誰かが出て行けば、阿部が出て行けば啓太が残ればいいし、啓太が出て行けば阿部が残ったり陽介が出てったり、まぁ誰でもいいし、それを周りみながら臨機応変にできればいいなと思います。

(今日足りなかった部分は)
あそこの失点の部分をなんとか防げていればどういう形になったかわからないし、後半ある程度相手が前がかりになって、ウチが攻め込まれていたシーンありましたけど、そういうのが逆にチャンスだったりもするから、ああいうところをちゃんと踏ん張れればチャンスも出てくると思うし、ボール取った時に少し時間かけすぎかなというイメージもあるので、そういった意味でも早いタイミングで仕掛けていければと思います。

(監督が変わっての初戦を何度か経験されている中で、今日の手応えは)
同じサッカーをする相手が開幕で当たるということで、難しくなるとは思っていたので、負けたのは残念ですけど、次に繋げていきたいし、今やっている事が間違えてないって信じて進む事が一番大事だと思うので、信じて続けていきたいと思います。

○梅崎司
気付いたことはいっぱいありました。相手の方がやりたい事を実践できてましたし、後ろからボールを運んできて鋭い縦パス入れていましたし、前線の3枚っていうのがやっぱ、寿人さんが引っ張って、そこに空いたスペースに石原と洋次郎が落ちてくる、嫌なポジションにポジションを取ってくる、そこの3人の関係、コンビネーション多彩だったですし、中固めたらサイド展開していく、そこでいい状態で1対1を仕掛けられる、まさに自分たちがやりたい事をやられたので、ホンといいお手本だと思いましたし、選手の距離感、角度、やっぱりこのサッカーの中で重要になってくると思うので、そのためには後ろの選手がボールを運んで、いつでも裏も狙える、楔にも出せるという状態でボールを運んでくる、そこが最初の、第一の攻撃の起点だと思いますし、もっともっと良くしていかないといけないですね。

(途中からうまくいかなくなったことは感じたか)
それはすごい感じましたね。ホンとやっぱりサイドから見ていてピッチ全体が見えてましたし、いつもに比べて後ろの選手がすごい消極的だなと感じましたし、もっともっとスペースが前にあったので、自分たちが前に押し上げてボールを運んでいく、いつも練習の中でハーフコートゲームとかやってますけど、ああいう形まで持っていく、自分達でボールを運んで、そうじゃないと縦パスの距離も長くなっちゃうし、縦の距離感っていうのが遠くなっちゃうので。

(サイドから中を見た時に選択肢が少ないなど、手薄な感じはしたか)
もうちょっと楔、斜めのパスをサイドから入れていきたかったですし、まぁちょっとフラットになり過ぎていたかなというのはすごい感じますし、いかにフォワードが深さを作って、シャドーの選手がいい角度で斜めに入ってきたりとか、角度を付けてサポートする、その距離感っていうのはなかなかうまくできていなかったかなとは感じました。

(守備に回る際に真ん中が手薄でピンチというのが数回あったが、もう少しディフェンスが押し上げてスペースを埋めて欲しかったか)
それはあると思いますね、後ろももっと、攻撃している時もいい準備をして、守備への切り替えの準備をしてポジションついていかないといけないと思いますし、やっぱり取られ方、どうしても縦パスが今日はすごい長かったので、取られる回数、失う回数がそれでやっぱり多かったですし、そこをいかに勇気を持って、前に運んでから縦パスを入れる、そういう作業をやんなきゃと思いました。やりたい事をやられたかなって感じはします。

(初戦の相手としてはいい相手だったか)
そうですね、自分達がやりたい事を具現化されましたし、ホンと見習う部分もすごいたくさんあったので、これをいい糧にしていかないといけないと思っています。

○槙野智章
同じサッカー同士、目指すものもやってきたものも一緒同士で、なおかつフォーメーションも一緒で、ガチンコ勝負ということで非常に見応えある試合だったと思いますけど、正直サッカーに関しては広島さんの方が質と運動量が上だったかなと思いますし、もう少し浦和の方も運動量もそうですし、質の方もあげていかないといけないかなという風に思っています。

(足の状態は)
足の状態は100%には近くなかったですけど、やるからには必死でやりましたし、自分の持っている物をすべて出したと思います。結果に結びつかなかった事は非常に残念だなと思います。

(特別な思いで挑んだ試合)
慣れ親しんだスタジアムで、多くの知り合いの方も見に来てましたし、そういう意味では自分のプレーで皆さんを笑顔に、そしていい結果が送れれば良かったですけど、何度も言うようですけど結果が結びつかなかった事は非常に残念ですし、とにかく次切り替えて頑張りたいと思います。

(ドイツから戻られてのJリーグでの戦いは)
まだまだ自分自身も甘いですし、自分のプレーでチームの活性化、結果に結びつけるプレーが出来なかった事は、自分の力の無さだと思いますし、もう少しチームとして一つになって戦う必要があるかなと思いますんで、まぁ初戦はこんなものかなと思いますので、次に繋げていきたいです。

○阿部勇樹
別におんなじサッカーしているつもりはないし、自分達は自分達のサッカーするだけなんで、まぁ似てるとは思いますけど。うまくフィニッシュまで行けずに、難しい試合だったとは思いますけど、そんな中でもやっぱり、できることをやっていかなければいけないし、まぁできないことももちろんあるとは思いますけど、まぁ本当に悔しいですね。この試合に向けてみんな準備してきたし、多くのサポーターの方も来ていただいたんで、うまく結果が見せれなくて悔しいですけど、やっぱりどうやったらというか、どう改善していくか、今日出た課題だったりっていうのを。また同じ戦い方してくるチームっていうのもあると思いますし、そういった中やっていく、やれるという自信を持ってやっていかなきゃいけないし、相手がどう交わして攻めてきたかっていうのもね、見てる人もプレーしている人達もわかっていると思うので、しっかり、またやらなきゃいけないし、まだまだ足りないものがあるから結果も出なかったと思うので、しっかりそれは受け止めてやっていきたいと思います。

○柏木陽介
直輝が入った事によって、なかなかいいコンビネーションと距離感でいいサッカーできなかったっていうのはあります。

(直輝はあのポジションであまりやっていなかった)
そうですね、それもあるとは思うんですけど、前から言っていた完成度の差は出たのかなって、やっぱりそれはあります。

(ボランチの位置から前へというのは自分で意識してか)
前半ちょっとボール触れなかったんで。後半ちょっと触りながらリズム作ろうっていうことで、ちょっとリズムはできたのかなと思うんですけど、前半は何もできず終わっていったんで、正直、疲れることもなかったなっていう。どこに動いてもいいか、わからないくらい回しもよくなかったかなと思うし、前の距離も良くなかったから入っていけないっていうのもあったし、全部が全部いい風に回らなかったのかなと思います。

(上から見て中盤が空いてしまったように見えた)
やっぱり前がかりになった時に取られてカウンターっていうのがけっこう多かったから、そういう一番やったらアカンことを繰り返してしまったんで、もっとうまいことやらないといけないなと思いますし、広島がやろうとしていることをやらせてしまったのかなと思うんで、あの辺はちょっと考えながら。あともっとみんなが我慢しながプレーするようにしないと。みんながボールちょうだいちょうだいで、逆に、裏走ったと思ったら全員が裏走っているとか、そういうことが多かったので、コンビネーションの部分っていうのをもっと高めていかないと、やっぱり縦パスが入るんだろうなっていうことに対しての動き出しとか、裏走った人に対しての裏が空いたんだったら今度は前のスペース空いているんじゃないかって言って、引き出してくる選手がいたり、そういう人と人を見て、それ、あとは感覚の部分はあると思うんですけど、そういう事ができてこないとなかなかいいコンビネーションができないと思うし。
今日はバイタルのところで元気と直輝が前向いてターンすることが一回もなかったと思うんで、そういうところがなかったらチャンスはできないなっていうのはあるんで、あいつらが我慢して、ボランチの前まで引いてくるんじゃなくて、できるだけディフェンスとボランチの間で受けて、そこでターンするなりワンタッチ、フリック入れてコンビネーションするなりっていう形を取らないと、このチームの良さっていうのはまったく出ないんじゃないかなと思うんで。あとはそこの元気と直輝の動き出しがないと、サイドが空いてこないっていうのがあるんで。ほんと、自分がやりたいことだけをやるんじゃなくて、チームのために動く、チームのためにどうすればいいのかなって考えてプレーする事が、このチームが良くなる一番大事なところだと思うんで、そういうところはもっとみんなが考えてやっていければいいかなと思います。
まぁ、俺が前でやってたらどうだったろうなっていうのは考えましたけど、あんま変わらなかったかな。でもまぁ、その辺はやっていくしかないから。俺は正直、最初からうまくいくと思ってなかったし、広島でやるっていうのはすごい楽しみだったし、特別なもんやと思うけど、一試合目からうまくいって勝った方が怖いなっていうのはあったんで。せめてサッカーできないなかでも、自分達の個人の能力とか、そういうところを出して勝てたらいいなっていうのはあったんですけど、それもできなかったんで。次、また切り替えて、一週間でできること、守備の部分とか攻撃の部分とか少し話して変えれる部分あると思うんで、そういうところを修正して次のホームの試合やっていけたらと思います。

選手採点

GK 18 加藤順大 5
本来ならもっとボールポゼッションしたかったはず。失点シーンは弾いたが…。

DF 26 濱田水輝 5
フラストレーションが溜まっただろう。常に相手に監視され、身動きが取れず。

DF 22 阿部勇樹 6
状況を打開しようとアクションを起こすも、最後尾からでは影響力を及ぼせず。

DF 20 槙野智章 5.5
評価が難しい。チャンスに絡んだ頻度は多いが、ボールを奪われることも数度。

MF 14 平川忠亮 5.5
良いパスワークが発動せず、フリーな状態でボールを受けられなかったようだ。

MF 13 鈴木啓太 5.5
後方でのビルドアップに関与したが、スムーズさに欠けた。イメージと違ったか。

MF 34 山田直輝 5
負傷明けで、ほぼぶっつけ本番でスタメンも、その持ち味を全く発揮できず。

MF 7 梅崎司 5.5
平川と同様に、常にマッチアップを強いられて、効果的な突破を仕掛けられず。

MF 8 柏木陽介 6
チャレンジ精神旺盛に縦パスを入れたが、レシーバーとの呼吸が合わずに苦慮。

MF 24 原口元気 5
トレーニングで光ったワンタッチプレーが影を潜め、無理な態勢でドリブルに終始。

FW 11 田中達也 5.5
調子は良さそうだが、周囲との連係が整わずに孤立した。相手マークにも悩んだ。

FW 16 ポポ 6.5
チームに閉塞感が漂う中で自ら仕掛けて打開を図り、チャンスメイクしていた。

FW 21 ランコ・デスポトビッチ 5.5
ポストワークをこなそうと前線で身体を張ったが、さしたる現象を起こせなかった。

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 5
山田直の先発起用が裏目に出た。チームの熟成力の差に敗れた点をどう精査するのか。

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