J1第3節 コンサドーレ札幌戦試合結果(2012/3/24)

Jリーグディビジョン1 コンサドーレ札幌vs浦和レッズ

キックオフ:2012年3月24日(土)16:00
会場:札幌ドーム
入場者数:20,192人
天候:屋内
主審:村上伸次
コンサドーレ札幌 VS 浦和レッズ
1 1 前半 1 2
0 後半 1
延前
延後
PK
32分 山本真希 得点者 45+1分 柏木陽介
63分 柏木陽介

※試合終了

メンバー

札幌 浦和
GK 16 李昊乗 GK 18 加藤順大
DF 7 高木純平 DF 2 坪井慶介
DF 3 ジェイド ノース DF 17 永田充
DF 29 奈良竜樹 DF 20 槙野智章
DF 6 岩沼俊介 MF 14 平川忠亮
MF 4 河合竜二 MF 13 鈴木啓太
MF 32 近藤祐介 MF 22 阿部勇樹
MF 5 山本真希 MF 7 梅崎司
MF 13 内村圭宏 MF 8 柏木陽介
MF 17 岡本賢明 MF 29 矢島慎也
FW 11 前田俊介 FW 21 デスポトビッチ
サブ
GK 30 杉山哲 GK 1 山岸範宏
DF 25 櫛引一紀 DF 26 濱田水輝
MF 10 宮沢裕樹 MF 6 山田暢久
MF 19 キリノ MF 3 宇賀神友弥
FW 23 大島秀夫 MF 27 小島秀仁
FW 26 上原慎也 MF 10 マルシオ リシャルデス
FW 33 榊翔太 FW 16 ポポ

スタッツ

69分 内村圭宏→キリノ
71分近藤祐介→榊翔太
75分前田俊介→大島秀夫
選手交代 61分 矢島慎也→ポポ
81分 ポポ→濱田水輝
89分 柏木陽介→マルシオ リシャルデス
62分 内村圭宏
75分 前田俊介
78分 ジェイド ノース
82分 岡本賢明
警告 15分 鈴木啓太
退場
11 シュート 11
12 GK 8
2 CK 3
11 直接FK 10
3 間接FK 2
0 PK 0

監督コメント

○浦和レッズ ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

■試合について
試合前に考えていたとおり、非常に厳しいゲームでした。札幌はこれまで2試合を戦い、磐田戦が0-0、そしてアウェイでの神戸戦は、不運な形で敗戦していた。ここまで良い形で試合ができていただけに、我々にとっては非常に厳しいゲームでした。非常にコンパクトに守備をしてくるチームで、しっかりと10人が連動して、ボールを奪ってから攻撃への切り替えが非常に早いチームです。

ここ3試合で我々の選手たちが見せてくれた勝利への強い気持ちが、今日の試合でも見えたと思います。我々は今日のゲームの中で、自分たちがやろうとしているサッカー、時として真ん中でのコンビネーションだったりサイドからの攻撃だったりと、そういう部分では見せられたところもありましたが、試合の中で継続してそれが常に出せる状態ではなかったのも確かです。ただ選手たちは、自分たちがまだコンスタントに出せない部分を、絶対に勝つんだという強い気持ちで穴を埋めて、勝ち取った勝利だと思います。最終的に試合を振り返れば、我々が勝利に値する戦いができた、そういったゲームだと思います。

■質疑応答
【Q1】札幌の選手で、この選手がキーになる、という選手は具体的にいましたか?

【A1】私が広島時代に2年ほど指導した前田俊介は、私が知っている選手ですが、前田選手と言っておきましょう。私が指導した選手ですし。

【Q2】2ゴールを挙げた柏木選手への評価をお願いします。

【A2】陽介は今日、綺麗な素晴らしいゴールを2点決めてくれました。私自身、次彼がゴールするまで長い時間待たなければ良いなと思ってます(笑)。彼がたびたびゴールを決めてくれれば良いなと思いますし、彼にはそうしたクオリティがあると思います。

【Q3】試合後に選手たちが、アンダーシャツに書かれた山田直輝選手や岡本選手へのメッセージを出していましたが、近くに居て監督はそうした想いを感じるところはありましたか?

【A3】もちろん、選手たちが彼を想っていたのは私も感じていました。ナビスコカップの仙台戦で山田直輝が重傷を負ってしまったことに関しては、彼自身もショックだったと思うし、我々にとってもクラブにとっても痛い怪我でした。選手たちが、彼が自分にとって難しい今の時間を、少しでもポジティブに前向きに捉えて、前に向かって進んで欲しいという、同僚である選手たちの想いがこもっていたと思います。彼はこの怪我でオリンピックに出場することが絶望的になりましたが、私が彼に話したのは、「オリンピックは無理でも、次の目標、ブラジルワールドカップを目指して日々取り組んでいって欲しい」ということです。選手たちが、強い気持ちをもって、彼のためにという想いもあって戦ってくれたと思います。

【Q4】開幕からチームの成長を感じられていますが、今日のゲームは縦に早く、サイドの裏を狙う攻撃が非常に効いていたと思います。これはチームのコンセプトとして徹底してきたことなのか、それとも札幌という相手だから強調した部分なのか教えてください。あと、ポポ選手の状況がわかれば教えてください。

【A4】我々が試合毎に良いサッカーになっていると見てくれていることに対して、ありがとうと言いたいです。今日の試合はサイドを使うのが非常に難しかったです。なぜなら、札幌の両サイドハーフがディフェンスラインまで下がる形で、時として6バック気味に来ていた場面もあったので、サイドを使うのは難しい状況があったと思います。

相手がサイドをケアしていたのにもかかわらず、我々はサイドから攻撃を仕掛けることができていました。もっと真ん中の部分で良い形を作ることができれば、サイドはもっと空くと私はみています。残念ながら、攻撃的な選手に怪我人が非常に多い状況で、固定した3人でトレーニングを積んで準備することがなかなかできない状態です。田中達也、セル、元気、そして直輝、あとはマルシオに関しても長期離脱していた関係で練習が十分にできていない。そういった中で、3人の合わせがなかなかできていません。もう少し真ん中のところで良いコンビネーション、攻撃の形ができてくれば、サイドはもっと生きてくる。サッカーというのは、最初は直接的に真ん中からゴールへ向かっていくことを狙わなければなりませんし、相手がケアしてきたらサイドへと。そういった使い分けをできればなと思います。

ポポに関しては、打撲だと今のところ聞いています。検査をしたわけではないのではっきりとはわかりませんが、それほどひどい怪我ではないと聞いています。

【Q5】最後に、こんな質問がくると思って用意していたのですが来なかったので自分で質問して自分で答えます。今日18歳の矢島慎也がデビューしましたが、彼のできはどうでしたか?
※ペトロヴィッチ監督が自ら質問

【A5】彼は本当に今日、素晴らしいプレーを見せてくれたと思います。

※最後に
私はここ札幌に来るのに6年待ちましたが、広島がJ2に落ちたとき札幌はJ1で戦っていて、広島が昇格したら札幌は降格してしまいました。なかなか来る機会がなかったんですが、ようやく札幌に来ることができて嬉しく思っています。札幌という素晴らしいチーム、そして素晴らしい雰囲気のスタジアムでゲームができたことを嬉しく思っています。ただ、このスタジアムは大きいので、ロッカールームまで戻れるか少し心配です(笑)。

○コンサドーレ札幌 石崎信弘監督

■試合について

浦和がある程度システム的に、3バックのところをサイドの選手を高く保ってくることで、少し戸惑いがあったのかはわかりませんが、前半は耐えるところは耐えていかないと。最後失点したシーンですが、ロスタイムに失点をしてしまうというところが、後半に対しての流れが悪くなってしまう。あそこは、正しいポジションをとっていれば防げたところをやられた、とても残念な前半終了間際の失点でした。

ただ、後半も1-1ですから、浦和はキックの上手な選手がたくさんいるということで、できるだけペナのそばでファールをするなと言ったんですが、ファールを取られてしまった。そこからの失点という形で、残念な結果になりました。リーグ戦では2試合連続で逆転負けと、大変悔しい状態なんですが、ここをどうやってチーム一丸となって乗り越えていくか、大きなポイントじゃないかなと思います。次また1週間あるので、しっかりトレーニングしていきたいと思います。

■質疑応答
【Q1】前田選手へのマークが厳しかったですが、その中で彼のプレーに対する評価をお願いします。

【A1】かなり厳しくきていたのはよくわかっていましたが、シンプルにやれるところはもっとシンプルに周りを使ったほうが良かったのではないかと。特に、浦和の槙野はユース時代から彼のプレーをよく知っている筈なので、結構読まれているシーンがありました。そこは意地にならず、周りを上手く使って行くようになれば、もっと冷静に対応できたのではないかと思います。シンプルに使うときと、周囲をおとりに使ってドリブルに入るときと、もっとメリハリをつけていくようになれば、もっと良くなると思います。交代に関しては、足が痛いということで変えました。

【Q2】後半途中から、リーグ戦で初めて榊選手を起用しました。榊選手を選んだ理由と評価をお願いします。

【A2】近藤がかなりばてていたので、岡本を右に持って行きたいと考えたところで、岡本を変えるのであれば他の選択肢もありましたが、スピードのある、特にディフェンスラインの裏へ出て行くのが上手い榊を選択しました。初めてのJ1の試合で、良いプレーもあったし、もう少し改善しなければならない部分もありました。

【Q3】昨年は先制した試合でほとんど負けませんでしたが、今季は既に2回逆転負けをしています。改善点などがありましたら教えてください。

【A3】追加点ですよね。前回もそうでしたが、追加点をどれだけ早い時間で取れるのか。J1相手だと、なかなかゼロに抑えるのは難しいと思います。そういう中で、イージーなミスをなくしていく、そして追加点を取りに行くというのがポイントになると思います。

【Q4】ハーフタイムのコメントにもありましたが、シュートの意識を高めていくためには何が必要でしょうか。

【A4】今日のビデオを編集して、こういうところで(ボールを)受けるんじゃないのかというところと、特に後半大島、キリノと大きい選手を入れているのにサイドでこねくり回しているシーンがありました。そういうところをもっとシンプルにクロスを上げても良い状態があったと思いますし、シュートを打たなければ点が入らないという意識を持ってトレーニングしていきたいと思います。

【Q5】そこまで崩されたシーンが多かったわけではないと思いますが、失点シーン以外の守備に関する評価をお願いします。

【A5】向こうの選手は、両ウイングバック、あるいはトップ下の選手たちが5トップ気味に入ってきたことで、サイドの選手が引っ張られてしまうシーンがあったと思います。ただクロスに対しての対応のところで、失点シーン以外でもありましたが、そういうところと、楔を入れさせない。立ち上がりにオフサイドになりましたが、斜めの楔を入れられてシュートを打たれたシーンがありました。一番大事なところへボールを入れさせない努力というのを、もっとやっていかなければなりません。

選手コメント

○阿部勇樹

(良い時間帯に同点に追いついて)
前半の終わりの終わりに、取れて追いつけたというのは良かったかなと。

(後半は修整した?)
うーん、もうちょっと後ろからビルドアップで持ち上がってというのは、前半の20分くらいからやっていたことなんで、先に1点取れたらとは思っていたので。ポポが体を張ってくれてファールを取ってくれたので、それを陽介が綺麗に決めてくれたので良かったです。

(柏木の2点目ですが)
彼が蹴ると言っていたし、彼がセットしたら彼が蹴ると相手もわかると思うので、僕がセットして。手を蹴られなくて良かったです(笑)入って良かったです。

(最初からあの形を狙っていたのか?)
ボールを持った選手に合わせた壁になりますから。近くて良い位置でしたし、決めてくれて良かったです。

(阿部選手もあの角度から決めたことがありますが)
僕はもう少し後ろのほうが良いですね。キーパーのポジションを見ても、壁さえ越えれば入ると思うし、宣言通り決めてくれたので良かったです。

(相手も浦和のサッカーを知られているところもある中、勝利を重ねてきていますが)
上手くいくところもあるし、前半の途中とか上手くいかないところももちろんあります。ただ、それを継続してやっていくことが大事だと思いますし、勝てたことは良かったです。

(次はホームに戻ります)
凄く良い相手だと思うので、楽しみながらやるということを忘れずに、やっていきたいなと思います。

○柏木陽介

(今季アウェイ初勝利となりましたが、試合を振り返って)
立ち上がりはなかなかリズムもできずに、カウンターから何回か危ないピンチがあって、コーナーから決められてしまったと。前半で取り返せたら、また自分たちのリズムにできると思っていて、そこで自分のゴールでロスタイムに追いつくことができて、これで後半自分たちの流れでできるんじゃないかと感じました。できたところできなかったところありますが、チームとしてしっかりできたかなとは思います。守備の部分ではもっと工夫しなければならないし、もっと上手く出来るんじゃないかと思います。

(今季初ゴールとなった前半のゴールについて)
平さんから良いボールが来て、相手を超えてくるなと感じて、冷静にトラップして最後思い切りシュートを打ちました。入って良かったです。

(ニアにも人が居てフリーになれた?)
相手が勢いよく来ていたので、超えるだろうなと。

(2点目はフリーキックからの得点でした)
あの距離は自分として得意としていますし、みんなと話し合って。蹴っても良い?と聞いたら良いよと言ってくれたので。阿部さんがセットするふりをして、目が合った瞬間に離れて蹴ると。凄い良いコースに行ったと思います。

(狙い通り?)
そうですね。決められるな、という想いはあったので。自分の2ゴールで逆転して勝てて、非常に良かったなと思います。

(2ゴール目のパフォーマンスは?)
あれはブラジルのダンスで、流行っているので。1点目もやりたかったんですけど、去年の通訳だった林さんに子供が生まれたので、ひとりゆりかごをやりました。

(試合を重ねるごとにやりたいことができてきているのでは?)
チームとしてやらなきゃならないことを、みんなが理解してそれに向かって一つになってやれているというのもありますし、それプラス、最後守り切る強さとか、勝ちたい気持ち、チームを信じているというところで最後勝てているのかなと。そういうところがあるから、より自信を持って自分たちのサッカーができているのかなと思います。これからは、あと2点3点と追加点が取れるようにやっていきたいです。

(試合終了後、山田直輝選手のユニフォームを着ていましたが)
直輝だけじゃなくて、怪我をした選手みんなの着れればいいんですが。大きい怪我ということもありますし。前向きに頑張ってくれたら良いなと。

(次は埼スタで川崎を迎えますが)
今までやってきたこと、チームのサッカーを信じてプレーしていけば、まったく問題ないと思います。ホームで勝利するためにプレーしますんで、みなさんも一緒に戦いましょう。

(今回のような逆転勝ちはここ2年ほどあまり見られなかったです)
逆転できるというのはチームとして大きいですし、点の取り方はどうあれ逆転というのが。去年の福岡戦もそうですけど、前半のうちに点を返すことができたのが、流れをこっちに持ってこれますから。大事なときに決められるようになったのが、自分の成長でもあるのかなと思います。

(チームとしてポジティブにやれているのが結果に出てきている?)
そうですね。勝利を重ねるごとにチームも自信を持てますし、個人個人も自信を持ってプレーできるので、大きいかなと思います。

(1点目はニアを狙った?)
トラップが少し流れたので、打てるかなと思いましたが、相手が早いこと滑ってくれたので思い切り打てました。

○平川忠亮

落ち着いて試合に入ることはできたと思いますが、先に失点してしまったので少し苦しい状況になりました。

(前半のうちに追いついたが)
良い時間帯に追いつくことができたので、後半優位に戦える精神状態になると思ったし、その中で陽介が良い形で決めてくれて。そこから押し込まれる時間が長かったですが、きっちりみんなで守れて良かったと思います。

(同点ゴールをアシストしたが)
前半試合を通してなかなかボールに触れない中で、チャンスがあればクロスを入れたいと思っていたし、あの場面では時間も終わり間際だったので。陽介がよく走り込んでくれていたというところです。

(試合を重ねていく中で狙っている形ができてきている?)
今日は本当に難しい試合になると思っていたし、札幌のような引いた形からという相手に先制されながら、きっちり逆転して勝てたのは大きかったし、自信になっていくと思います。

(次はホームに川崎を迎えます)
今は良い雰囲気でできていますから、毎試合少しずつ成長できるように、ハードワークを欠かさずにコンビネーション、良い形で攻撃できるようにしていきたいです。

(中と外との使い分けなどが良くなってきた?)
だいぶ研究はされていると思うし、その中で、毎試合手応えを感じているし、読まれた中でも相手が掴みづらい攻撃が徐々にできてきていると思います。中で崩すこともそうですが、今日のように外からのクロスからの得点、しっかり中に3枚入っていたから、バランスよく入っているというのが得点に繋がると思います。色んな得点の形、フリーキックもそうですけど、相手が掴みづらい、どこからでも点を取れるような攻撃を、今後もっと精度を高めて行ければ良いと思います。

(前半は阿部や永田から両サイドの深いところへボールが入っていました)
充や阿部が中央を持ち運べば相手は絞りますから、両サイドが空くというのはいつも話していますし、そこを使ってくれということも言ってます。今日は本当に意識してやってくれたと思うし、あれが出ると今度は相手が外を警戒するから、中のコンビネーションも生まれます。どっちかだけにならず、充や阿部が使い分けてくれていたなと。

(どちらかというと守備的な札幌に対して、今日気をつけていたことは?)
失い方が悪いと、カウンターを相手も狙っているし、ピンチは奪われた瞬間にあると思っているので。そのへんは上手く切り替えて、攻守の切り替えを早くみんな意識してやっていたと思います。失点シーンは、後ろから上がられて不意を突かれたというか、そういう部分も今後ないようにしていきたいと思います。

(前半のロスタイムに追いついたのは貴重なゴールでしたが、決まるというポジティブなイメージはありましたか?)
時間帯がラッキーだなと思いますけど、常にあの形は自分のポジションとして狙っているし、サイドチェンジから仕掛けて上げるというシンプルな攻撃が、逆に中の選手にしても“平からはシンプルに上がってくる”と思うようになれば、コンビネーションとして徐々に作られていくと思います。90分通して、あのようなプレーを意識してやっていきたいと思います。

(ゴールの後、平川コールが先に出ました)
ああ、そうでした? 僕だけじゃないし、そこを見てサイドチェンジのパスをくれたのもそうだし、中にきっちりと走り込んだ陽介もそうだけど、ニアに入っていた選手もおとりになっていて、みんなで取った得点だし、良い形でアシストできても試合に勝てないと嬉しくないけど、勝てたことが嬉しいですね。

(公式戦3連勝となりました)
良い雰囲気の中で結果もついてきていますから。ただこれで満足するようなところじゃないし、まだコンビネーションの部分だったり色んな部分で、まだまだやらなきゃならないことも多いので。もっともっと上手くなりたいし、チームとして強くなりたいなと。今のサッカーを信じて、練習から試合から、充実してやれていると思います。

(研究されているとありましたが、ミシャ監督のサッカーを浦和がやっているというのは、開幕直後の時期でも感じ取れる部分ですか?)
そうですね。必ず高い位置に5枚張りますから、あの形はうちと広島くらいしかやらないですし。ミシャも6年間広島でやっていたから、Jリーグの中ではばれています。その中でいかに、コンビネーションと個人の能力を組み合わせて、ばれていても崩せる攻撃をできるようになれば良いと思います。

(ここ数シーズン、チームとして苦しい試合を逆転で勝つというかたちはあまりなかったですが、チームとして変わってきた部分はありますか)
そうですね。戦術どうこうというより、今年は全員で、練習も厳しいですし凄く走っていますから、ゲームの中で相手より走る、戦うということができているというのが根本的にありますから、コンビネーションなどまだまだなところがあっても、その部分で勝ってます。だから今、結果がついてきているのかなと。もっと良くなると思うし、ミスはまだ多いですが、続けていかなければ意味がないし、信じて続けていくことだと思います。

選手採点

GK 18 加藤順大 6
失点シーンはブラインドになったために反応が難しかったかもしれない。

DF 2 坪井慶介 6.5
落ち着いたボール回しと防御で貢献した。ビルドアップでも破綻はなかった。

DF 17 永田充 7
素晴らしい広角パスで攻撃を活性化させた。正確無比なキックは大きな武器だ。

DF 20 槙野智章 6.5
今回は攻撃が自重気味だったが、守備では果敢なプレッシャーでボールを奪う。

MF 14 平川忠亮 7
高く位置を取り、味方からのパスを呼び込む。パスを受けてからの挙動も速い。

MF 13 鈴木啓太 6
芝生の影響でビルドアップに難儀した様子。それでもボールを落ち着かせた。

MF 22 阿部勇樹 6.5
後方で落ち着いて回せるのは彼がいるから。巧みなポジショニングで活性化。

MF 7 梅崎司 6
好機を何度か生んだが、いずれも個人技突破に終始してしまい得点を得られず。

MF 8 柏木陽介 7.5
試合全体の動きには鈍さもあったが、得点シーンではいずれも大きな仕事をした。

MF 29 矢島慎也 6
試合開始直後に訪れた好機を逸したのは痛い。絶好のアピールチャンスだった。

FW 21 ランコ・デスポトビッチ 6
ポストワークは不安定だったが、労を惜しまない運動量で攻守に貢献していた。

DF 26 濱田水輝
採点なし

MF 10 マルシオ・リシャルデス
採点なし

FW 16 ポポ
採点なし

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 6
矢島の起用などは斬新。濱田を投入してトリプルボランチにしたのは不可解。

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