【島崎英純】2024Jリーグ第6節/FC東京vs浦和レッズ・試合レビュー『形骸化したスタイル、無念の逆転負け。高潔な指針を貫けるか?』
またもや問題化したIH
FC東京のスターティングメンバーは意外な陣容だった。システムこそ4-2-1-3で不動だが、前節の川崎フロンターレ戦からは6人のメンバーが入れ替わった。GK波多野豪が前節の退場処分で出場停止となって野澤大志ブランドンが先発した中で、ストロングポイントであるはずの仲川輝人と遠藤渓太の両ウイングがベンチスタートになり、俵積田晃太と安斎颯馬が両翼に並んで1トップ・荒木遼太郎、トップ下・松木玖生というフレッシュな攻撃陣を形成した。またセンターバックも森重真人&木本恭生から土肥幹太&エンリケ・トレヴィザンへと総入れ替えされた。そして日本代表の長友佑都はベンチにも入らず、代わりに長期負傷離脱から復帰した中村帆高が右サイドバックで今季初先発した。FC東京は川崎との多摩川ダービーで0-3と完敗した。ピーター・クラモフスキー監督はこの窮状を打破すべく陣容を刷新したのだと思われる。
一方の浦和は微小な布陣変更に留めた。負傷明けでまだコンディション向上の最中にある大久保智明に代わって渡邊凌磨が左WGに入り、左サイドバックは大畑歩夢が今季初先発を果たした。その他は前節の福岡戦と同様で、ペア=マティアス・ヘグモ監督は細部のリニューアルを図りながらも主力選手の陣容を定めようとしていることがうかがえた。
【2024Jリーグ第6節/FC東京vs浦和レッズ・スターティングメンバー】
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