【島崎英純】2023-2024AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第6節/ハノイFCvs浦和レッズ・試合レビュー『ベトナムで散る。浦和レッズ、ACLグループステージ敗退』

©Yuichiro Okinaga

戦略は一貫していたが…

慣れないピッチと気候に加えて、北海道・札幌でのゲームを終えた後にベトナムのハノイへ飛び、中2日のゲーム。当然、チームは多大な心身の負担を強いられ、コンディションを整えられないまま今回の一戦に臨んだはずである。

スターティングメンバーにも手を加えざるを得なかっただろう。Jリーグ最終節の北海道コンサドーレ札幌戦からは6人のメンバーが入れ替わった。GK西川周作とCBアレクサンダー・ショルツが引き続き先発を飾った中で、マリウス・ホイブラーテンに代わって岩波拓也がショルツとセンターでコンビを組み、右サイドバックは関根貴大に代わって大畑歩夢、左サイドバックは明本考浩に代わって前節出場停止だった荻原拓也が入った。またダブルボランチは岩尾憲と、そのパートナーは伊藤敦樹に代わって安居海渡が務めた。そして2列目の陣容はエカニット・パンヤと小泉佳穂が連続スタメンし、大久保智明に代わってアレックス・シャルクが左MFに入る形。そして最前線はホセ・カンテと興梠慎三をベンチに控えさせた上でブライアン・リンセンが先発した。4試合の出場停止処分を下されたマチェイ・スコルジャ監督がベンチ入りできない中、代行で直接指揮を執るラファエル・ジャナスコーチは守備を固めることが予想されるホームのハノイFCに対して慎重な采配を施さねばならなかった。

ハノイは戦前の予想通り5-4-1の分厚いディフェンスブロックを敷いた。バックラインに5人が横並びし、その前方にも4人のMFが列を成す。FWジョエル・タグウがひとり最前線で構える中で、浦和は自陣で十全にスペースを消す相手を攻略する工夫が求められた。

その中で、浦和の選手たちは相手バックライン裏を突くフィードを繰り返した。その判断は明確で淀みもなかったように思う。リンセン、小泉、パンヤ、シャルクの攻撃陣は入れ替わりで積極的に縦へランニングしていたし、後方の岩波、ショルツ、岩尾、安居らは躊躇なくそれに呼応して前線にボールを入れ込んでいた。

【2023-2024AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第6節/ハノイFCvs浦和レッズ・スターティングメンバー】

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