【島崎英純】2023Jリーグ第2節/横浜F・マリノスvs浦和レッズ・試合レビュー『痛恨の連敗。王者のスペシャリティに屈する』

©Yuichiro Okinaga

スタメンを代えず

浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は前節のFC東京戦と同じスターティングメンバーを横浜F・マリノス戦のピッチへ送り出した。また、ベンチメンバーも大畑歩夢を荻原拓也に変更した以外は同じ陣容を組んだ。FC東京戦では思うようなゲームコーディネイトを施せず、幾つもの課題と改善点が明示された中で、浦和の指揮官はユニットの固定でチーム力向上を目論んでいるように感じる。スコルジャ監督は試合後に前節からメンバーを変更しなかった意図をこう述べている。

「(FC東京戦を)0-2で負けた後、同じスタメンでスタートしたのは少し変だと感じた方もいらっしゃるかもしれません。でも、選手たちに自信を持って戦ってもらうために、同じスタメンにしました。シーズンがスタートしているところで、ミスを1回犯したことによって外されるということを避けたかったのです。明日我々は練習試合を組んでいて、スタメン以外の選手がそこに出場します。その選手たちも見ながら、セレッソ大阪戦のメンバーについて考えたいと思っています」

シーズンを通して戦うリーグ戦はチーム全体の成熟度が成績に大きく関わる。日々の積み重ねが血肉となり、その総合力を高めることがタイトル獲得への道筋と捉えるならば、スコルジャ監督が下した選択の成否は今試合だけの結果で判断すべきではないと思える。

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