果敢な相手に大苦戦も全力を尽くしてドロー。後半挽回の要因を考察【島崎英純】2022Jリーグ第19節・ガンバ大阪戦レビュー
意外だったG大阪のスパート
浦和レッズはガンバ大阪の迫力に気圧されてしまった。
当日の大阪は試合開始時間の19時を過ぎても30度近い猛暑で、90分間のスタミナ配分が重要になると目されていた。しかし、ホームのG大阪は中2日の連戦が続いている中でも前節のサンフレッチェ広島戦から2人しかメンバーを代えなかったうえに、明確なオールコートマンマークと機敏な数的優位の構築をアグレッシブな運動量を駆使して実行してきた。
浦和のスターティングメンバーは前節のヴィッセル神戸戦から一人の変更に留められていた。神戸戦で負傷したキャスパー・ユンカーの代わりに1トップを務めたのは明本考浩で、右MFには3戦ぶりに小泉佳穂が先発復帰した。浦和の場合は前節から中5日のインターバルがあった中で、リカルド・ロドリゲス監督は徐々にチーム内の序列を定めてスタメンを固定する傾向が見られる。浦和としては日程面のアドバンテージを生かしつつ、主軸メンバーを基盤に攻守両面で主導権を握ってゲームを支配したかったはずである。
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