偏る『ポジショナル』。再びの停滞【島崎英純】2022Jリーグ第12節/柏レイソル戦レビュー

©Takehiko Noguchi
序盤は攻勢も…
シーズン序盤に苦戦したJリーグでの仕切り直し。浦和レッズはAFCチャンピオンズリーグのグループステージを見事に突破し、自信と成果を携えたうえで日本へ戻ってきた。
それでも約2週間強に渡るタイでの戦いは心身両面でのダメージが大きく、犬飼智也に加えて大畑歩夢、酒井宏樹、キャスパー・ユンカーの3人もケガで戦線離脱する事態になった。しかし、ACLではバックアッププレーヤーを含めた多くの選手が出場機会を得て試合経験を積み、得点不足と揶揄された攻撃に改善の兆しが見られ、守備では6試合でわずか2失点という堅守でその機能性を示した。
一方で、Jリーグの相手はアジアのチームとは明確にプレー傾向が異なる。巧みな戦術を駆使し、スキルとスピード、そしてパワーをも融合した洗練したスタイルで対峙するチームがリカルド・ロドリゲス監督率いる浦和に襲いかかるのだ。今節の相手はネルシーニョ監督が率いる柏レイソルで、その知将が用いた戦略は実にシンプルで、かつ効果的なものだった。
浦和のシステムは4-2-3-1。直近の山東泰山戦から続けて先発したのはGK西川周作とMF江坂任のみで、コンディションに留意するロドリゲス監督らしい選手起用だったように思う。また、アレックス・シャルクを1トップに配した点も浦和の指揮官独特の采配で、本来はサイドから仕掛けて鋭いシュートを浴びせたいように思われるシャルクをあくまでも相手ペナルティボックス内でプレーさせたい意図がうかがえた。
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