ハイレベルな攻防も遠いゴール。不完全燃焼のドロー【島崎英純】2022Jリーグ第8節/FC東京戦レビュー

©Takehiko Noguchi
味スタでのハイインテンシティ
気温が上がった味の素スタジアムで、両チームの戦略と個人勝負が絡み合った高質なゲームになった。
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は定型の4-2-3-1を採用した。GKは西川周作。4バックは右から酒井宏樹、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、明本考浩だったが、試合中に岩波とショルツの立ち位置を入れ替えることもあった。またダブルボランチは岩尾憲と柴戸海のコンビで、岩尾が右、柴戸が左と、こちらもこれまでとは立ち位置を変更している。そして前線はキャスパー・ユンカーを頂点として、トップ下に江坂任、右MF・ダヴィド・モーベルグ、左MF・小泉佳穂のユニットが形成された。小泉の左はこれまでも試された布陣で、左サイドバックの明本と小泉のレーンワークがスムーズなこともあって期待感があった。
一方のFC東京、アルベル・プッチ・オルトネダ監督は一貫して4-3-3を採用している。特徴的なのはやはり中盤のユニットで、アンカーの青木拓矢を逆三角形の頂点とし、インサイドハーフに安部柊斗と松木玖生というプレーインテンシティの高いMFが配されている。そして、その前に3トップ的布陣でど真ん中にディエゴ・オリヴェイラ、右ウイングに永井謙佑、左ウイングに紺野和也という機動力のあるアタッカーが並ぶ。FC東京の肝はウイングがワイドポジションを取りながら徐々に中へ絞る挙動を示し、1トップが浦和センターバックに追い込みをかけるのを合図にインサイドハーフが中央エリアに蓋をするプレスワークである。総計5人の選手が敵陣で精力的なプレッシングを行うため、浦和はそのFC東京の前線プレス&チェイスを如何に掻い潜るかを模索しなければならなかった。
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