鮮やかな先制点、強固な守備。聖地・駒場で公式戦4連勝達成【島崎英純】2021Jリーグ第26節/サンフレッチェ広島戦レビュー

©URAWA REDS

 浦和レッズはDFの岩波拓也、槙野智章、アレクサンダー・ショルツが同時スタメンを飾った。これにより、バックラインが3バックを形成することも予測された。今季の浦和は3バックを用いる相手に苦戦する傾向があり、守備でのマッチアップ状況を築くことで試合状況を安定化させる意図も感じられたからだ。しかし、試合開始から浦和の陣形を観察すると、攻撃時は右から酒井宏樹、岩波、槙野、ショルツの4バックのように見えた。ほかはダブルボランチに平野佑一と伊藤敦樹が配され、中盤の構成は右に江坂任、左に関根貴大が立ち、2トップ気味に明本孝浩とキャスパー・ユンカーが並ぶ4-4-2のような布陣。酒井と関根のノーマルポジションをサイドアタッカーと定めれば3-4-1-2のようにも捉えられるが、それにしてはショルツのポジションがサイドラインに寄り過ぎている。このあたりのシステム概念は良い意味でファジーさがあったのかもしれない。ちなみに槙野は事前に3バックでの練習を積んだことを明らかにしながら、こう述べている。

「監督からスタートの配置は指示されているんですけども、自分たちは固定観念を持ちすぎず、臨機応変にやることを意識しています」

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