苛烈なオーバーワークで得た勝ち点3。超守備的戦略に未来は見えない【島崎英純】2020Jリーグ第10節/サンフレッチェ広島戦レビュー

ハーフスペースの攻防

 浦和レッズが3バックを採用するチームと対戦したのは第7節の横浜FC戦以来のこと。4-4-2の浦和にとってサンフレッチェ広島の3-4-2-1は当然ミスマッチが発生する状況で、守備組織の事前徹底は必須だった。

 広島の城福浩監督は昨季の浦和との対戦で、浦和バックラインを横にストレッチさせたうえでハーフスペースを突く戦略を採った。当時の浦和は3バックを採用していたが、広島は如何にハーフスペースを活用するかに腐心していたように思う。それは今回の対戦でも同様で、シャドーの森島司、浅野雄也、そして1トップのレアンドロ・ペレイラが巧みにこのスペースへ入り込んで好機をうかがっていた。

(残り 4205文字/全文: 4500文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »