【コラム】【島崎英純】『システムに囚われず、システムに拘る』。広島戦で示した、『ポジショナルプレー』の新概念

広島戦で新たな戦略を用いたロドリゲス監督/©Takehiko Noguchi
3バックチームへの対応策
前節、サンフレッチェ広島戦(○1-0)で浦和レッズが用いた策が興味深かった。広島は3-4-2-1を駆使する代表的なチーム。今季の浦和は“3バックチーム”に苦戦する傾向があり、その対応策が求められていた。
リカルド・ロドリゲス監督が求めた解は特定局面でのフレキシビリティだった。広島戦では左サイドのユニット、左MF・関根貴大、左ボランチ・伊藤敦樹、左サイドバック・アレクサンダー・ショルツが戦況毎にポジションを修正して陣形を築き、相手のアクションに対処する姿が目立った。
関根、伊藤、ショルツの3人の上記ポジションは、あくまでも定形に当てはめたものだ。具体的にはこれまでの浦和が採用してきた4-2-3-1システムの中で振り分けたものだが、その実情は異なった。
広島戦のレビューでは浦和のシステムを下記のように表記した。右サイドは一貫して酒井宏樹が右サイドバック、江坂任が右MFとしての役割を担っていたように見えたが、左サイドの各選手のポジショニングは良い意味でファジーだった。この陣形について、センターバックに入った槙野智章はこのような見解を示している。
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