浦和レッズ2017シーズン総括5『ミシャ体制の終焉と堀体制の始まり』
音を立てて崩れる
2017年7月1日。Jリーグ第17節のサンフレッチェ広島戦は例年にない打ち合いの末に関根貴大の4人抜きアディショナルゴールで浦和が勝利した。その3日後、2012シーズンから約5年半広島の指揮を執り、3度のリーグ制覇を果たした森保一監督の退任が発表された。クラブの大功労者が成績不振を理由に職を追われる。プロスポーツの非情さを表すライバルチームの監督交代だが、その危機は広島と相似性のあるチーム構築の歩みを見せてきた浦和レッズにも忍び寄っていた。
この時期のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は連日のように感情を露わにしていた。選手に対しては連日のミーティングで檄を飛ばし、ほとんど実施してこなかった午前午後の2部練習も敢行するようになった。試合前日恒例のメディア向け会見ではサッカーとは関係のない国際問題まで挙げて日本サッカーと日本社会の不備を指揮官自身の視点で指摘することもあった。
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