【無料掲載】柏木陽介の出場可否は?【大原レポート】

別メニュー調整の柏木

浦和レッズはJリーグ2ndステージ第8節・名古屋グランパス戦を明日に控え、大原グラウンドで9時から最終のトレーニングを実施した。

本日の練習開始時はどんよりとした曇り空だったが、次第に太陽の光が射し、途中から熱気を伴う好天に変わった。今日も埼玉県地方は32度を記録する真夏日で、選手たちは厳しい暑さの中で身体を動かし、明日のゲームへ向けて準備を重ねた。

9戦無敗の8勝1分で快走中の浦和は、鳥かご、パスワークの後、試合前日の恒例となりつつある11人をワンセットにした攻撃パターン練習に取り組んだ。ただ、この中で柏木陽介がパスワーク後に練習を切り上げてクラブハウスへ戻っている。柏木は前節の湘南ベルマーレ戦で足裏の皮が剥がれたことで、今週は度々別メニュー調整を強いられていた。ただミハイロ・ペトロヴィッチ監督によると、「明日の試合出場は問題ない」とのことで、あくまでも万全を期すために攻撃パターン練習を回避したようだ。

最近の浦和は練習のルーティーンが決まっていて、試合前日にミニゲームを実施しない。また攻撃練習も前線でのコンビネーションパスから一旦最後尾へボールを戻し、そこからサイドへ展開してクロス、そしてフィニッシュというパターンの繰り返しである。いわば基本戦略の反復だが、これが本番のピッチで発現して得点へと至るわけで、如何に普段の訓練と意思疎通の確立が重要か分かる。

対戦相手の名古屋は現在リーグ戦15試合未勝利で、年間順位ではJ2降格圏の16位に低迷して危機的状況を迎えている。小倉隆史監督はシステムを51に変更して守備の整備に着手しているが、こうなると浦和と同システムの『ミラーゲーム』になる。チーム戦術が成熟の域にある浦和としては戦いやすく、様々な方策を用いて相手を攻略できるだろう。

明日の浦和のスタメンは前節の湘南戦と同じメンバーか。いずれにしても、浦和は敵地の豊田スタジアムで相手を下し、現状の立場を明確に示したい。

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