【無料掲載】試合前日のルーティーン・大原レポート

浦和レッズはJリーグ2ndステージ第6節のヴァンフォーレ甲府戦を前日に控え、大原グラウンドでトレーニングを実施した。

昨日梅雨明けした埼玉県は午前中から30度を超す真夏日となった。そんな中、今日は11時からの練習開始前に、16年間に渡って大原グラウンドで業務に携わった女性スタッフが退職することを受け、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督以下、チームからスタッフへ感謝の思いを込めて、特製ユニホームの贈呈式が行われた。ペトロヴィッチ監督は練習後の会見で、スタッフに向けて労いの言葉を述べている。

彼女は16年間、この大原サッカー場で、我々のために常に仕事をしてきてくれた方です。その16年という月日を考えると、いかに時間が過ぎるのが早いかを感じることができます。少なくとも私がいる4年半の間は、大原サッカー場にいる全てのスタッフも含めて、ひとつの浦和レッズだったと思います。我々はファミリーとして、共に戦ってきた家族です。そういう家族が引退されるということですが、別れというのはどんなときも寂しく、悲しいものです。ただ、彼女が大原サッカー場を離れたとしても、我々の家族であることに変わりはありません。これからも立場は変わりますが、我々のために戦ってくれるのは間違いないと思います。彼女は、これからもファミリーの一員です

チームはウォーミングアップをこなした後、最近の試合前日のトレーニングと同じくミニゲームを行わず、11人を1セットにして攻撃構築のパターン練習を実施した。

中央からサイドへ展開し、クロスからフィニッシュ。宇賀神友弥らのパスにズラタン、石原直樹、武藤雄樹たちがゴール前に詰める。それをGK西川周作が必死にセーブするなど、常に実践を念頭に置いたプレーの連続で、選手たちの潜在意識にパターンを刷り込む作業を繰り返した。

明日のゲームは甲府のホームである山梨中銀スタジアムで行われるが、試合開始時の予想最高気温は34度とのことで、暑さとの戦いも強いられる。試合のペース配分、水分補給など、コンディション管理や試合の機微を見極める判断力も問われる一戦となるだけに、選手たちは全体練習が終わった後もジョギング、シュート練習、1対1など、それぞれの課題を克服するための自主練習を精力的に行っていた。

浦和はこの後、Jリーグ2ndステージ第6節・ヴァンフォーレ甲府戦に臨むため、敵地の山梨県甲府市へ向かう。

 

 

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