【無料掲載】降雨の中で激しいミニゲーム・大原レポート

森脇、平川が別メニュー

鹿島戦に向けて、白熱のミニゲーム

浦和レッズはJリーグ2ndステージ第5節の鹿島アントラーズ戦に向けて、試合前々日の今日、午前11時から大原グラウンドで約1時間半のトレーニングを行った。

本日はあいにくの雨だったが、気温は25度前後で過ごしやすい環境だった。ただ、練習中は時折雨足が早くなり、選手たちは全身を濡らしながら必死にボールを追いかけ、精神と身体を追い込んでいた。

チームは鳥かご、ストレッチ、パスワークの後にミニゲームを実施する通例のルーティンを敢行。この日は左足を痛めてリハビリ中の平川忠亮が別メニュー、森脇良太は身内の不幸による忌引で練習を欠席(当初は別メニュー調整と記しましたが、訂正して修正致します)。また興梠慎三と遠藤航がリオ・オリンピックの代表招集でチームを離脱しているため、ミニゲームは人数の関係上、GKを加えた10人対10人で行われ、主力組が2−4−2−1、控え組が鹿島を想定した4−4−1を形成してゲームが進められた。

ミニゲームでは激しい局地戦が展開され、主力組のシャドーを務める梅崎司に控え組の左サイドバック・宇賀神友弥が猛チャージするなど、熱のこもったプレーが展開された。また、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督はミニゲームの前に逆サイドから大きくエリアを変えるフィードパスを送る指示を出すなど、鹿島戦に向けて戦術の共通理解を徹底させるアクションを起こしていた。

今週の浦和は対戦相手の鹿島への対策も抜かりないが、それ以上に興梠、遠藤がチームを離脱した穴を誰が埋めるのかが注目される。この日の練習では主力組の最前線にズラタンが入り、リベロは那須大亮が務めていた。ただ1トップの候補には李忠成や石原直樹らもいるし、守備面では永田充、加賀賢一、ブランコ・イリッチらが出場機会を虎視眈々と狙っている。またサイドの人材に関しても、この日は右サイドに関根貴大、左サイドに駒井善成が入り、いずれも得意のドルブルを駆使して局面打開する姿が目立った。誰が出場してもプレーレベルを落とさないことがリーグ優勝を果たす絶対条件になるだけに、今後の選手起用は重要なカギを握る。ペトロヴィッチ監督としては日々の練習を通して選手たちのポテンシャルを見極め、今後の起用、采配の参考にしたいだろう。各選手たちは今、必死のアピールを続けている。

 

 

Text by 島崎英純

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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