【無料掲載】2016AFCチャンピオンズリーグ・ベスト16第1戦 FCソウル戦前日会見[ミハイロ・ペトロヴィッチ監督・阿部勇樹]

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督「まず、我々はグループステージを突破して明日、決勝トーナメントの初戦を迎えます。グループステージを勝ち上がったチームはいずれも強い。強いチーム同士の対戦は力が拮抗した厳しいゲームになると思っています。ソウルも浦和も、両チームとも何が何でも勝ち上がりたい、そういう強い気持ちを持って臨むだろう。180分の非常に厳しい戦いになると思うが、我々は強い気持ちを持って戦いたいと思っています」

阿部勇樹「明日のソウルはACLで勝っていけば、どこかで当たる相手だったんじゃないかと思うので、素晴らしい試合になると思います。明日はホームなので、いい結果を出せるように全力でがんばりたいと思います」

Q 阿部選手にお聞きします。FCソウルの崔龍洙監督は千葉時代にともにプレーしていたが、彼の印象は?

阿部勇樹「当時の印象は、怖そうに見えますけども、面倒見がいい、お兄さんのような存在でした。厳しい時は厳しいけども、柔らかい面も見せてくれていたと思います。彼はFWなので、どんな状況でもゴールを決める執念は今のソウルも引き継いでいると思うので、そういうところで負けないようにしたいです」

Q 前日練習の会場をノックアウトステージからスタジアムではなく大原練習場に変更した理由は?

ペトロヴィッチ監督「選手の希望ということです。前日、大原で練習したほうが試合に向けた準備をしやすいということです」

Q 第1戦がホーム、第2戦がアウェーになるが、それによる有利不利はあるか?

ペトロヴィッチ監督「個人的には、どちらの試合を先にホームでやろうともあまり関係がないと思っています。2試合の180分の合計で戦い、勝ち上がることを目指さなければならない。もちろん1試合目のホームで6─0で勝てれば大きなアドバンテージになるが、そのような大差の結果に2試合ともなるというのは考えにくい」

Q このカードはもっと上のステージで実現していてもおかしくないカードだと思うが、FCソウルとの試合を通じてアジアやサッカー関係者にどういったことを伝えたい?

ペトロヴィッチ監督「阿部が言ったように、勝ち上がっていくためにはいずれ当たらなければならない相手だろう。どの相手であろうとも勝たなければ上に行けない。阿部は2007年のACLを獲っている経験のある選手だが、彼の語る言葉はその経験に基づいています。ソウルとは崔龍洙監督が率いてから、私が広島で監督をしている時代から練習試合で何度も対戦しています。ソウルというチームは個人的に思うに、韓国のサッカーの質を変えたチームではないかなと。サッカーをしてくるチームです。我々もサッカーをするチームだが、その両チームが対戦する。非常にハードで内容の濃いゲームになると思いますし、今後のアジアのサッカーのトレンドを示す戦いになるのではないかと思っています。ソウルが今やっているサッカーのなかで、高萩選手を獲得して起用しているのは、彼らの狙いとするところにアクセントを与えています。彼の動き、パスのアイデア、そういったクリアイティブな部分はソウルが求めているところであり、彼らにないもので、彼の役割は今後の彼らが目指すところを示していると思っています」

Q 明日はアウェーゴールを与えないことも大事になると思うが、試合の運び方で考えていることは?

阿部勇樹「僕たちが攻めている時のリスクマネジメントは非常に気をつけなければならないし、相手の2トップを考えても、そこは徹底してやりたい。ただ、アウェーゴールを失うという怖さを持つよりも、自分たちがやってきたことを明日のゲームで出すこと。走って戦って、ゴールを奪いに行く戦いができたらと思います」

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