【無料記事】2016Jリーグ1stステージ第5節・ヴァンフォーレ甲府戦[興梠慎三][選手コメント]

○興梠慎三

完璧だったけど、それ以外何もしていないからね。やっぱり、あれだけ引かれると、自分に(ボールが)入ってきても潰されて、なかなか思い通りにはいかなかった。相手がまたディフェンスを入れた時はどうしようかなと思ったけど(笑)。最後、ディフェンスが6枚くらいになって。でもクリスティアーノを下げたということは、相手はあのまま00で守り切ろうと思っただろうし、逆に言えば1点取れば、向こうは何もなくなるなと思ってやっていました。

得点に関しては、チュン(李忠成)とはコンビネーションが上手く行っていたと思うので、何かしら縦パスが入ってきた時には僕もチュンを見ているようにしているし、チュンも自分を見てくれるので。それが良い形でハマったと思う。遠藤から縦パスが入った時に、結構縦パスを(李が)見てくれるので、そういう意味では、前が良い動きをすれば簡単に崩せるだろうなと。でも前半はチャンスもあって、それを自分も外していたので、何とか決めたいなと思っていました。

 

Q  縦パスのコンビネーションは前半から行けそうな感じはしましたが。

縦パスがシャドーに入る分には通ったと思うけど、自分がタッチしたらボランチと挟み込まれるので、あそこでボールを失うと5、6人置き去りにされるんでね。前半の最初のほうでは相手に退場者がひとり出ていたので、無理して縦に入れるよりもサイドで数的優位を作って崩したほうが簡単にできるかなと話してはいましたけどね。サイドを使っていく内にどんどん真ん中が空いてくるから。それが上手くできたかなとは思います。でもサイドの崩しがもう少し上手く行けば。上げ切るということがなかなかなかったから。切り返して逆足で上げるパターンが多かった。深くまで抉って上げる形がなかった。そこがちょっと反省点ですね。ゴール前への入りは、(クロスが)出る前から何処に入れるかは確認していましたけど、前半は狙っていたけどなかなかボールが出てこなかった。でも後半は絶対に空いてくるからと。

得点シーンは、遠藤から出てくる瞬間にコースはあったので、自分も後ろにチュンが居ることは分かっていたから簡単に(スルーして)、後はチュンがキープしてくれれば(ボールが)出てくるなと。チュンも相手を背負っていたから、あそこでシュートは無理かなと。スルーした後はなるべくスペースへ出て行くことを監督からも言われていたので、そこは練習でやっている通りにできた。まあ、ファーストタッチが上手く行ったんで。だから、全てはファーストタッチだと思うけどね。

 

Q  ピンポイントで抜け出せれば行けると。

 

しかも、あんなに守っていたチームを崩せたのは収穫がある。でも最後の失点はね。あれだけ攻め手がないチームにやられたというのはね。

 

Q  興梠選手が奪ったボールが相手に行ってしまった。

 

そうですね。そこですね。取り切ることが大事かな。突くだけじゃダメかな。変なところへ行っちゃったから。

 

Q  ただ、試合中は我慢して前に張っていました。

 

ものすごく引いてもらいたかったけど。、ズラ(ズラタン)が入った時に、俺はワントップだったんですけども、センターリングを上げるときにズラがシャドーの位置に居ると、あまり怖くないなと思ったんで、監督には(自分が)1トップでと言われたんですけど、やっぱりズラが1トップで居た方が(センターリングが)上がったときに良いと思って、自分で判断してポジションを変えました。試合に応じて上手くやっていければなと。

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