キャンプ中特別集中連載・一蹴入魂/李忠成『僕は浦和の一員』(島崎英純・2016/1/21)
浦和レッズのキャンプ取材は連日怒涛の勢いで、単身で取材する身では一日のうちにひとりかふたりの選手くらいにしか話を聞くことができません。そこで、今回の沖縄キャンプ、そして第二次の鹿児島キャンプでは、狙いを定めた選手に集中して話を聞き、それを原稿に落とし込むことにしました。題して『一蹴入魂』。できる限り、選手の内面に迫った内容を突き詰めたいと思いますので、皆様、是非、よろしくお願い致します。
まるで求道者のように
李忠成は寡黙に走る。トレーニング中は特にそれが顕著で、他のチームメイトが時折嬌声を上げたり大声を発しても、彼は黙々と鍛錬に勤しむ。
孤高ではない。仲間の言葉に笑みを浮かべるし、相槌も打つ。だが、やはり彼の佇まいは求道者のようだ。しかし、そんなストイックな李は、2014シーズンにイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンから浦和レッズへ完全移籍してから、その心にさまざまな想いを内包させていた。
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