川崎のパスワークに翻弄された浦和だが、粘りの戦いの中でセットプレーに勝機を見出す【島崎英純】2015Jリーグ1stステージ第5節・川崎戦レビュー(2015/4/13)

受動的な戦いを選択したことで、前半の試合内容は圧倒的に川崎に分があった

かつてないほどのリトリート守備。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督はその理由をこう述べた。

「これまでの川崎との戦いでは試合内容で上回りながらも負けてきた。川崎に対して主導権を握り、決定機を作りながら、カウンターを受けて失点してきた。そのような過去の教訓から、ハーフウェーラインまでリトリートして相手の攻撃を待って逆にカウンターを仕掛ける意図があった。実際に良い形でカウンターも仕掛けられたと思う」

浦和レッズは川崎フロンターレとの前回対戦でレナトの強烈なスピードの前に屈して大久保嘉人の逆転ゴールを浴び敗戦した。これまでの試合内容で浦和が川崎を上回っていたかは評価の分かれるところだが、浦和がミスを犯して相手の速攻に屈する場面は度々観てきただけに、指揮官もさすがに慎重な戦いを選択したのだろう。

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