【清水英斗プレゼンツ】ハリルジャパンで予想を裏切ってくれた槙野智章『浦和レッズ-Next & Future』(2015/3/29)
新生日本代表でいきなりスタメン
嫌われれば嫌われるほど、強くなる。叩かれれば叩かれるほど、強くなる。ビッグハートというより、ノーカンハートというか。頼もしい。
そのメンタリティーは、どこからやって来るのか。槙野智章は、少なくとも僕の常識では計れない男だ。
27日のチュニジア戦、ハリルジャパンのデビュー戦にフル出場。正直に言えば、槙野が4バックの左センターでプレーすることには懐疑的だった。しかし、公開トレーニングの中でも、常に槙野はこのポジション。一貫して、左センターバックだ。
「ハリルホジッチは勘違いしているんじゃないか?」という疑念があった。
それはつまり、この日本代表監督がおそらくチェックしたであろう、浦和レッズというチームにおける槙野のポジションは、極めて特殊な動きをするということ。端的に表すなら、守備は3バックの左センター、攻撃は4バックの左サイドバック。そんなチームは滅多にない。
ハリルホジッチが槙野に与えたポジションは、攻撃時には、浦和で言うところの阿部勇樹にあたる。やれるのか、槙野? 左足がうまいイメージはないぞ、槙野? むしろ、かなり右足に偏ってプレーするイメージがあるぞ、槙野? そんなわけで見ている側としては、ビルドアップが不安、というより駄目だろうと思っていた。
ところが、結果としては、槙野はとても良いパフォーマンスを見せた。ポジティブなサプライズだ。
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