一抹の不安がよぎった川崎との練習試合【島崎英純】2014トレーニングマッチ・川崎vs浦和戦レポート(2014/11/15)

中途半端なオフで、もどかしい時期となる

 11月3日のJリーグ第31節、横浜F・マリノス戦から約3週間弱のリーグ中断期間はリーグ優勝を目標とする浦和レッズにとって何とももどかしい時期である。本来ならばシーズンの佳境ともいえる終盤戦でラストスパートしてライバルたちを打ち破る態勢を整えたいところだが、現在は国際試合のAマッチデーやヤマザキナビスコカップ決勝などを挟み、一時の小休止を強いられている。長い中断期間は休養を取れる格好の時期でもあるが、約1年に渡ってシーズンを戦ってきた選手たちからすれば中途半端なオフは逆に心身のバランスを崩す要因も生む。例えば宇賀神友弥は3日間のオフ期間を利用して家族で温泉に行ったそうだが、湯船に浸かっていても考えることは次節のガンバ大阪戦のことばかりで全くリフレッシュができなかったという。浦和にとって8年ぶりとなるタイトル獲得のために邁進する選手たちにとって、シーズン期間中の短期オフは神経が過敏になって身体を休ませることなどできない。たとえオフ期間中でも体重管理に留意しなければならないし、宇賀神のように考えまいとしても頭の中では次戦のシミュレーションをしてしまう。それがプロサッカー選手という者の習性でもある。

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