自分たちのスタイルを発揮できない特異な環境下でも心・技・体で凌駕【島崎英純】2014Jリーグ第27節・徳島戦レビュー(2014/10/6)

大雨との戦い

埼玉スタジアム周辺は早朝から激しい降雨に見舞われていた。試合前の恒例イベントであるボーイズマッチが開催された時点ですでにピッチ上は水浸しの状態で、おそらく一旦雨が止んだとしても14時キックオフのゲームは厳しい気象条件、ピッチ条件になるだろうことは容易に推測できた。

それにしても、私は2002年の杮落しから埼玉スタジアムでのゲームを取材しているが、ここのピッチがこれほど水捌け悪く、ボールが走らず止まってしまう状態をそれほど観たことがない。例えば2012年シーズン第17節のサガン鳥栖戦でも激しい降雨の中でゲームが行われたが、ボールが完全に止まってしまうほどの状態にはならなかった。ただ昨季の第32節・川崎フロンターレ戦では試合途中に豪雨になってあっという間に芝生が水浸しになりボールの挙動が変わった。どうも昨季辺りから埼玉スタジアムのピッチ、というよりスタジアム下の土壌に何らかの変化が起きているように感じる。

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