山田直輝のパフォーマンスは素晴らしかった【島崎英純】2014ヤマザキナビスコカップ第7節・名古屋戦レビュー(2014/6/2)
名古屋の守備をサイドチェンジで攻略
気温が33.1度まで上昇してタフな気象条件でのゲームとなった。浦和レッズ、名古屋グランパス、双方の選手たちは何度も給水をしていたが体力消耗が激しく、厳しい戦いを余儀なくされていた。
浦和の3-4-2-1に対して名古屋はオーソドックスな4-4-2で対峙した。西野朗監督はチームのコンパクトネスを重視し、最前線から最後尾までの距離を縮めただけでなく、横幅も狭めるスライドディフェンスを実行した。名古屋はボールサイドに多くの選手を寄せて浦和のプレースペースを消す。それによって浦和の選手の自由を奪いボール奪取し、その後は巧みなボールポゼッションで攻略する意図があったようだ。だが、名古屋はボールのないサイドはあえてがら空きにして特定の選手をフリーにする傾向がある。浦和で言えばサイドアタッカーのどちらかがノーマークになるわけだが、名古屋はあえて特定選手を『捨てて』一方の局面で数的優位性を生むわけだ。
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