大切な一試合を乗り越えて欲しい【島崎英純】2013Jリーグ第14節・甲府戦プレビュー(2013/7/5)

チームマネジメントの差が出るか

ついにJリーグが再開される。
浦和レッズは5月29日にアジア・チャンピオンズリーグ参加による順延試合となっていた第9節・ベガルタ仙台戦以来のリーグ戦となる。ただ浦和は先週、先々週にヤマザキナビスコカップ準々決勝でセレッソ大阪とホームアンドアウェー戦を戦っているため、実戦勘は完全に戻っている。かたや今回・第14節の対戦相手であるヴァンフォーレ甲府はナビスコカップで予選リーグ敗退しており、5月25日の第13節で大宮アルディージャと対戦して0-3で敗戦して以降は42日間も実戦を戦っていない。その分、甲府は浦和よりも長くオフ期間を取れたとも言えるが、オフ期間が長いことが選手の心身のリフレッシュに効果的であるかどうかは分からない。長く身体を休めれば当然コンディションが落ち、試合勘も鈍る。例えばナビスコ準々決勝のC大阪との対戦では相手が約2週間の長期オフを経て試合に臨んだのに対し、浦和の完全オフは5日間で、その後は約1週間の北海道キャンプを実施して強化を図ったことで大1戦では明らかにC大阪の試合勘の鈍さ、コンディション不良が目に付いたのに対し、浦和の選手たちの躍動感は群を抜いていた。休養を挟む時期のトレーニングバランスは各チームの指揮官が心を砕いてスケジューリングする部分であり、この成否は後の結果で評価するしかない。最も肝心なのはブラジルワールドカップ・アジア最終予選やコンフェデレーションズカップなどの代表行事によって変則にされてしまった国内リーグ戦のスケジュールの中で如何にコンディションを保ち、それを結果に落とし込むか。リーグ戦で結果を得るためには純然たるチーム戦力、戦術面だけでなくチームマネジメントでも秀でなくては栄冠を掴むことができない。

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