浦和レッズを追いかけてきて、充実感を得られる瞬間【島崎英純】2013Jリーグ第5節・磐田戦レビュー(2013/4/7)
那須の貢献度
序盤の試合運びは安定していた。鈴木啓太、阿部勇樹、那須大亮の後方ビルドアップは冴えていたし、興梠慎三と原口元気が前線で効果的なボールタッチをしてアクセントを付け、隙間を縫ったサイドの梅崎司や宇賀神友弥が局面打開を図っていた。
最初に触れたいのは那須の高い貢献度だ。永田充の負傷離脱でリベロ不在が嘆かれたが、その穴は那須が完全に埋めてくれた。那須は永田同様に足下の技術に優れていて、阿部、鈴木とのコンビネーションはどこまでもスムーズだ。そして那須は永田以上にフィジカルに優れ、対人勝負で絶大な力を発揮する。今回のマーカーである前田遼一には得点されたものの、失点シーンは那須が関与したわけでもなく、チーム全体で防げたものでもあった。那須はそれ以外の試合全般に渡ってのプレーで前田をほぼ封殺して何もさせなかった。その守備能力はどこまでも頼もしい。那須に次の全北現代とのアウェー戦について聞くと、こんな答えが返ってきた。
「フィジカルでは負けるつもりはありません。前回もオリスやイ・ドングッに競り合いで負けたとは思っていませんからね。今回も相手に起点を作られないように、ファーストコンタクトで厳しく当たって彼らを止めたいと思います。また相手の前線からのプレスについても、あまり脅威には感じていません。僕と阿部、啓太との連係は日に日に良くなっていると思いますので、次の試合でもそれを発揮すれば相手を崩せると思います。期待していてください」
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