【島崎英純】2012Jリーグ第19節・磐田戦レビュー(7/29)

中途半端だった磐田の守備

ジュビロ磐田はハイプレスを仕掛けてこなかった。各選手は浦和陣内深くに入り込んでそれぞれのポジションを保っていたが相手に襲いかかろうとはしなかった。彼らは様子見するように浦和のボールポゼッションを眺めてパスコースを消すような仕草をするだけだったのだ。

試合終了後の森下仁志監督のコメントも歯切れが悪かった。
「前半は選手たちに勇敢さを持たせられなかった。特に守備に関して、全体的に後ろ向きだった。もう少しアグレッシブに行くように伝えられれば良かったのですが、その点は自戒しています」

森下監督の言葉は少々曖昧なので推測するしかないが、おそらく敵将は試合前に少し様子見するように選手たちへ指示を出したのかもしれない。気温31.3度、湿度62%という気象条件は過酷で、前半からフルパワーでプレス&チェイスすると後半持たないという算段があったかもしれない。

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