【島崎英純】2012Jリーグ第34節・名古屋戦レビュー(2012/12/2)
浦和が望む試合展開
浦和レッズはアウェーの名古屋グランパスに鋭く牙を剥いた。ピッチに立った11人の選手は等しく闘志を露わにし、全身全霊でプレーし続けた。
浦和が望む試合展開になった。名古屋は浦和を十全にスカウティングしなかったのか、自らのサッカーを貫けば勝てると思ったのか、ほとんど対策を練らずに短絡的に攻め込んできたように見えた。今季浦和と対戦した相手は初戦こそ前に突っ込んで浦和のパスワークに轟沈するチームが続出したが、2戦目以降は無闇に自らの背後を空けずに浦和を焦らして戦況を整える手法を採っていた。そもそも浦和は自らがビルドアップする際の攻撃パターンが希薄で相手に引かれて防御を固められると苦戦する傾向にあった。つまり浦和は自らがボールを持ち、相手が自陣に閉じ籠ると難しい戦いを強いられる。
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