【島崎英純】2012Jリーグ第33節・鳥栖戦レビュー(2012/11/25)

前半は落ち着いていた浦和

浦和レッズがビルドアップし、サガン鳥栖がカウンターを狙う展開で推移した。鳥栖は4バックが適切な距離を保って浦和のサイドチェンジを警戒し、ボールを奪うと逆襲を仕掛ける形を徹底させていた。浦和の選手が横パスを選択しようものなら敢然と襲い掛かってインターセプトし、4、5人で畳みかけるように速攻を繰り出そうとしていた。

それに対して、前半の浦和は落ちついてチームコンセプトを貫いていたように思う。宇賀神友弥と平川忠亮はタイミング良く前線に張って阿部勇樹、山田暢久、鈴木啓太らから繰り出される鋭いサイドチェンジパスを何度も受けていた。鳥栖の選手は集散が早くてすぐさま守備ブロックを築き上げていたが、それでも宇賀神と平川には単騎突破できる余地があった。

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