【島崎英純】2012Jリーグ第17節・鳥栖戦レビュー(2012/7/8)
鳥栖を上回る迫力
試合の入り方は良かった。浦和は前回の対戦で体感したサガン鳥栖の力を鑑みて、タイトでハードなプレーを実践した。ファーストコンタクトで強く当たる所作は特にバックラインの坪井慶介、永田充、槙野智章に見られたし、ボランチの阿部勇樹と鈴木啓太も局面勝負で引かなかった。
浦和はセカンドボールへのアプローチも速かった。選手間の距離を出来るだけ狭めて競り合ったボールに素早く寄せていた。本来ファーストコンタクトとセカンドボールの強さは鳥栖の売りだが、浦和はそれを上回って主導権を手繰り寄せていたように思う。前半の浦和は集中力が途切れず、相手には11分のFKでシュートまで行かれた場面くらいしか好機を与えなかった。浦和はナビスコカップであれだけ苦しんだ鳥栖のプレス&チャージを、倍返しの迫力で上回ったのだった。
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