【島崎英純】2012Jリーグ第25節・横浜戦レビュー(2012/9/16)

ゲーム序盤まで機能した横浜の守備戦術

厳しいゲームをよくモノにした。浦和レッズは研究を尽くした横浜F・マリノスに序盤抑え込まれたが徐々に挽回し、千載一遇のチャンスを決め切って勝利を果たした。まだリーグ戦は9試合を残しているために油断は禁物だが、それでも今回の勝利は大きな意味を持つ。

横浜は4-2-3-1の布陣で臨んできた。マルキーニョスの1トップに2試合ぶりに先発した中村俊輔のトップ下、そして小野裕二と齋藤学という若く活きの良い選手が左右に配備されていた。

横浜のダブルボランチである富澤清太郎と兵藤慎剛は戦前の予想通りセンターバックの中澤佑二と栗原勇蔵とスクエアを形成した。1トップの原口元気とインサイドハーフの柏木陽介、マルシオ・リシャルデスを抑え込むのが彼らの意図だ。その結果、原口、柏木、マルシオはかなり窮屈なプレーを強いられて前半半ばまではほとんどボールを持てなかった。

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