【FUKUDA’S EYE】2012J1第1節 サンフレッチェ広島戦プレビュー(2012/3/9)

森保新監督が見せるサッカーとは

今季、広島は監督がペトロヴィッチから森保に代わった。まだ試合を一度も見ていないからわからない部分が多いが、昨シーズンの陣容から李忠成が抜け、大宮から石原を獲得した。ディフェンスラインには新潟から千葉、そしてファン・ソッコという韓国人を補強している。フォーメーションを大きく変えることはなさそうで、昨シーズン同様3-4-2-1の形でこの試合にも挑んでくることが予想される。李が抜けた2シャドーの一角には森崎浩司が入り、新加入の千葉は3バックのセンターに入る。森崎和幸は青山とダブルボランチを組むことになるだろう。
チームとしては大幅に戦い方を変えるということはないだろうが、森保監督としては当然修正点を持って今季に臨んでいるはずだ。特にディフェンス面においては、ペトロヴィッチ監督のやり方は相当引いて守るスタイルだから、もう少し前から積極的にプレスを仕掛けていく、ということをトレーニングからやっている。恐らく、この守り方の部分が昨シーズンからの最も大きな変更点となる。

浦和と広島の対戦は、お互いに手の内を知り尽くしている相手との対戦となるだけに、お互いにとってやりづらい試合になることは間違いない。ペトロヴィッチ監督のサッカーは、浦和側の視点では新しいものに映るかも知れないが、既に6年間広島で続けてきたスタイルだから既に驚きを与えるというものではないし、特に広島側からすれば十分にスカウティングが済んでいる、といえるだろう。ただ、浦和サポーターにとってはどんなサッカーを見せてくれるのか、楽しみな部分は大きいと思う。

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