【浦研プラス特別対談3月・中編】「今季の戦力と戦い方」(2012/3/5)

前編から続く

代表選手2人を獲得したのだから、成績の向上は当然だ

島崎「中央でボールを持つことによって、相手がそこで奪うことができれば効果的なカウンターを繰り出すことができますし、カウンターを受けやすいボールの回し方をすることは確かです。ただ逆に、リスクを冒すことによって攻撃に厚みが出るし、そういう狙いを持ってやっています。福さんがずっと話していますが、試合によっては大敗することも十分に想定しておかなければならないと思います」

福田「広島がずっと抱えてきた問題だから。仮に優勝を目指すチームなのだとしたら、それでいいのかという問題は出てくる。同じやり方を採るならば、よりクオリティの高い選手を置かないと難しくなる。やっているサッカーの質の問題ではなくね。選手の質を高めないと危険なサッカーだと思うし、ギャンブルになってしまうから。ボールを繋ぐことによるリスクが高くならないように、今まさにトレーニングしているのだとは思うけど、限界はある。人で改善しなければならない部分はあるし、それは監督もわかっている」

島崎「その意味では、阿部と槙野の加入は大きいですね。あの2人が居なかったらと思うと、ぞっとします」

編集部「2人が加入していなければ、他の形で強化を進めたということもあるのでしょうか」

福田「ないよ。ペトロヴィッチ監督は他のやり方を持っていないと思うし、もっと言えば彼は今のやり方を採らなければ自分の意味がないということも理解しているから。彼はそう考えて就任しているけど、クラブがその覚悟を持って呼んでいるのかはわからない」

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