仙蹴塵記

明治安田J2第4節 秋田戦・第一報 相手のロングボール攻勢に耐え抜くも、攻撃のテンポをつかめず無得点で引き分け

ベガルタ仙台は明治安田J2第4節・秋田戦で、前節・水戸戦から先発メンバーを2人変更。郷家友太と菅原龍之助が先発入りした。菅原はリーグ戦初スタメン。ゲームキャプテンは林彰洋が務めた。

コイントスの結果、前半の仙台は風下にエンドをとった。秋田が風上からロングボールを送ってくるため、受ける展開で始まる。5分には相手のミドルシュートを長澤和輝がブロックした。仙台の最初のチャンスは16分。右サイドで繋ぎ、郷家がシュートしたが、これは枠を外れた。21分には自陣でボールを失いカウンターを受けたが、ここは菅田真啓が相手のクロスを弾いてしのいだ。23分には相手CKから才藤龍治にヘディングシュートを打たれたが、ここは林が落ち着いて防いだ。
32分、仙台は自陣右サイドで相手のロングスローを受け、こぼれ球を佐藤大樹に頭で打たれたが、これは林が正面で止めた。34分にもこぼれ球を打たれたが、小松蓮のシュートは林がまたも止めた。相手のクロスを立て続けに浴びた仙台だが、なんとか乗り切ると42分に右サイドでFKを獲得。左に流して最後は相良竜之介がシュートしたが、これは上に外れた。直後には相良竜之介が中央突破からシュートを狙ったが、これは相手に当たってCKとなった。44分には左サイドから中島元彦が突破。シュートに持ちこんだが、これは圍謙太朗の正面だった。
仙台は風上からのロングボールやクロスに苦しめられたが、押し返してチャンスメイク。だが得点できず0-0で前半を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半は風上に立った仙台だが、立ち上がりは互いにプレッシャーが厳しく、シュートまでいけない。55分には左サイドから梶谷政仁にドリブルをしかけられたが、ゴール前に入られる前に工藤蒼がクリアした。65分、仙台は右サイドで速攻を受けたが、畑潤基のヘディングシュートは林がセーブ。
71分、仙台は菅原から中山仁斗に交代した。77分に仙台は郷家のクロスに相良が飛びこむが、惜しくも合わせられず。83分、相手のFKから連続攻撃を受けたが、これは全員守備でブロックした。
84分に仙台は2選手を交代。相良と中島をオナイウ情滋と名願斗哉に代えた。87分、右サイドのFKのチャンスから最後は小出悠太がヘディングシュート。これは圍の正面だった。最後は互いにハイボールで攻勢をかける展開になったが、どちらも決め手を欠く展開に。仙台は鉄壁の守備で相手の攻撃を跳ね返したものの、攻撃では相手ゴール前になかなか進出できず無得点。0-0で試合を終えた。

森山佳郎監督は「前線からの守備をまったくさせてもらえなかった」と試合をうまく進められなかったことを反省しつつ「最後まで体を張って(失点)ゼロにおさえられたというのは成果ですし、勝点1をこの苦しい戦いで持って帰れるというの、次にホームの連戦があるので最悪ではない」と守備面の手応えについても言及した。仙台は開幕から4試合負けなしで、勝点を8とした。

reported by 板垣晴朗

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ