仙蹴塵記

明治安田生命J2第34節 岡山戦・第一報 粘り強く進めて迎えた後半アディショナルタイムに、相手CKから押し切られる。0-1で4試合ぶりに敗戦

ベガルタ仙台は明治安田生命J2第34節・岡山戦で、前節から先発メンバーを1人変更。ホ・ヨンジュンが先発入りした。また、ベンチには練習試合で2試合連続ゴールを決めた山田寛人が入った。ゲームキャプテンは林彰洋が務めた。

立ち上がりに仙台は岡山に連続でCKを与え、3分に相手2本目のCKから押しこまれたが、これはその前のプレーがオフサイドでノーゴール。その後しばらく受けに回る時間が続いたが、10分に福森直也のサイドチェンジを受けて松崎快が右サイドを抜けた。だがクロスは跳ね返され、シュートにならず。11分には逆に左から齋藤学が攻めこんだが、角度のないところからのキックは枠を外れた。次第に仙台が押し返すが、シュートはなかなか生まれない。
24分、右サイド遠目でホ・ヨンジュンがFKを獲得。内田裕斗のキックに若狭大志が合わせたが、シュートは右に外れた。28分と33分には相手にミドルシュートを許したものの、これは入らず。しばらく仙台は耐える時間が続いた。岡山の立て続けのセットプレーを何とかおさえ、42分にホ・ヨンジュンが高い位置でカット。しかし内田からのクロスに合わせた松崎のボレーはジャストミートせず、GK堀田大暉の懐に収まった。仙台はセカンドボールを相手に取られたりセットプレーを与えたりと厳しい前半を過ごしたが、無失点で乗り切って0-0でハーフタイムを迎えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半の立ち上がりは、仙台も相手陣内でボールを動かせるようになるが、互いに守りが堅くシュートに到らない時間が続く。仙台は60分にこの試合最初のCKをもぎ取ると、ショートCKから齋藤がクロスを上げたが、これは弾かれた。直後に途中出場のルカオに個人技で攻めこまれたが、相手のシュートミスに助けられた。
62分、仙台は齋藤から氣田亮真に交代した。69分には松崎と長澤に代わって、加藤千尋と鎌田大夢が投入された。71分、その加藤が切れこんで左足でシュート。これは堀田に防がれた。76分に左サイドを破られステファン・ムークにシュートされたが、これは浮いたため助かった。78分の相手クロスからのピンチも、相手シュートミスに救われた。
82分、仙台2選手を交代。郷家友太とホ・ヨンジュンを菅田真啓と山田に代えた。84分、CKのこぼれ球を加藤がシュートしたが、これは枠を外れた。終盤は相手の猛攻に耐える展開が続いていた仙台だが、90+4分、ついに相手CKからステファン・ムークに押しこまれて失点。粘り強く戦っていたものの、最後に力尽きて0-1で負けた。
仙台は4試合ぶりの敗戦で、上位グループから再び突き放された。堀孝史監督は90分間守備面では我慢比べの中で耐えてきたことは評価しつつ、「勝点を取るため、最後に結果を出すため、もう一押しのところを、また準備して頑張っていきたい」と、2試合連続無得点に終わった攻撃面について言及した。

reported by 板垣晴朗

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