仙蹴塵記

明治安田生命J2第33節 甲府戦・第一報 遠かったゴール。守備は安定も、攻撃の決定打が出ずスコアレスドロー

明治安田生命J2第33節・甲府戦で3連勝を目指すベガルタ仙台は、前節・大分戦から1人先発メンバーを変更。エヴェルトンが出場停止から復帰した。ゲームキャプテンは中山仁斗が務めた。

仙台は7分に相手陣内のカットから右に繫ぎ、折り返しのパスにエヴェルトンが走りこんで合わせる。しかしこれは相手DFにブロックされた。16分には右サイド遠目のFKを若狭大志がすらし、蜂須賀孝治が走りこんだがキックは枠を外れた。この時間帯は相手陣内で何度もセカンドボールを拾い攻撃をかけるが、なかなか甲府の守備を崩せない時間が続く。
仙台は25分に自陣でボールを失いシュートを打たれた場面があったが、これは林彰洋がセーブ。44分、左ショートCKから最後は松崎快がミドルシュートを打ったが、これは左へ外れた。45+2分には中山の粘りから内田裕斗が連続でクロス。これは相手にブロックされた。仙台は相手の守備に手こずり、0-0で前半を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は47分に齋藤学が左サイドをえぐり、ここからのパスを受けた郷家友太がシュート。しかしこれは枠外だった。逆に48分には甲府にクロスから三平和司のヘディングを許したが、ここは林が落ち着いてキャッチした。
63分に相手がシステムを4-2-3-1から3-4-2-1に変えてきたことで仙台は押しこまれたが、焦れずにシュートやクロスをブロック。押し返した76分にはエヴェルトンがミドルシュートをしたが、これはゴール前の中山に当たって軌道が変わり、浮いてしまった。直後に仙台は齋藤と中山を氣田亮真とホ・ヨンジュンに交代した。
84分に仙台は長澤から鎌田大夢に交代。すると86分、鎌田が左から鋭いクロスを送ったが、惜しくもホ・ヨンジュンには届かなかった。90+1分にはエヴェルトンと松崎がフォギーニョと中島元彦に代わった。仙台はクロスから1点をもぎ取ろうと猛攻をしかけたが、相手の堅守を崩すに到らず、0-0で試合を終えた。
90分間で仙台が打ったシュートは8本。ボールを支配しながら無得点に終わり、堀孝史監督は「90分を通しての戦いはそんなに悪いものではなかったと思いますけれども、最後のところ、ゴールのところがもう一歩及ばずというところだった」と振り返った。守備が安定して無失点におさえたことは良かったものの、勝点3を取れなかった悔しさが大きかった試合だった。

reported by 板垣晴朗

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